30代女性(ブランク12年)
出産後すぐに復職するつもりでしたが、子育てに専念したいと思ってそのまま退職しました。
看護師時代の仲間たちも結婚、出産後、色々なケースはあったものの、看護師という職業に復帰しました。
自分もいつかは復帰したいと漠然とは考えていましたが、ブランクが長くなればなるほど看護師として復職できるのか、家庭との両立はできるのかと不安が増してきました。
周りの仲間たちが次々と復帰していくことに焦りも感じていました。
そんなとき、「初めから病院勤務じゃなく、診療所とか介護施設とか、派遣に登録してバイトから復帰してみたら?」と仲間の一人が声をかけてくれました。
彼女も最初は、派遣に登録して短期のバイトから復帰したそうです。
看護師=病院勤務=常勤で復帰することしか考えていなかった私に、「いくら体力気力があって、現場経験があるっていっても、12年のブランクはそう簡単には埋められないよ。いきなり高いハードルからでなく、昔のカンを取り戻すくらいのところから復職を考えてみたら?」とアドバイスしてくれました。
今は、自宅近くのクリニックで週4日午前中だけパートとして働いています。
田舎ということもあり、午前中は近所のお年寄りが来院することが多く、顔見知りの方も何人も来られるので雰囲気的には和やかな感じです。
小さなクリニックで患者数もさほど多くないので、業務的には物足りなさを感じることもありますが、自分の生活ペースを崩すことなく働けるのは何より助かっています。
40代女性(ブランク8年)
総合病院に勤めているときに結婚し、出産後すぐに現場復帰して働いていましたが、同居している義母が認知症になって目が離せなくなってしまったことから退職して義母の介護をすることになりました。
出来ることなら看護師という仕事を続けたかったのですが、逆にその看護師ということで介護を任せられたという形です。
デイサービスが普及し始めた頃でもあり、自宅で面倒をみることがほとんどでした周りは看護経験者だから任せておけばという感じでしたので、介護を手伝ってくれる人はいませんでした。
そのうちに私も精神的に疲れてしまい、先の見えない介護の難しさを実感していました。
その後、義母が体調を崩し入院することがきっかけで復職しました。就職先は義母が入院する病院です。
私が看護師だったということを知った師長が、声を掛けて下さったのです。幸い事情は理解してもらっていたので、週3日1日勤務のパート待遇で復職しました。
8年間というブランクを埋めるのは大変でしたが、師長はじめ、先輩看護師の方からの指導でカンを取り戻すことができました。
8年間の介護の日々から解放されたこともあり、自分でも前向きに色々と考えることができました。
義母の他界後、自宅介護の経験を活かし、今は訪問介護師として働いています。
20代女性(ブランク3年)
看護資格取得後、大学病院で病棟担当を2年していました。仕事量、夜勤が多い割に、給料は安く大変でしたがやりがいは感じていました。
そのうちに精神的に疲れてしまい、退職してしまいました。
もう看護師はコリゴリでしたので、全く違う職種に就きました。仕事は看護師に比べたら楽に感じましたが、やりがいという面では達成感はなく、「私は何のために看護の勉強をしてきたのか?」と考えるようになり、「新卒の頃は大変だったけど、無我夢中でキラキラしていた頃にもう一度戻ってみたい」という気持ちが徐々に強くなりました。
そこで派遣に登録し、看護バイトを始めました。
看護バイトだけでは生活できないので、仕事は辞めず自分の都合に合わせて精神的に負担がでないバイトを選んで仕事をしていました。
バイトをしていくうちに、やっぱり私は看護の仕事が向いているんだと気づき、仕事を辞めてフリーの看護師として働くことにしました。
今は当直、夜勤などスケジュールを自分で管理して仕事をしています。
看護師の資格がないと出来ないバイトということで内容は様々ですが、仕事は途切れることなく入り、高時給ということもあって収入面もアップしました。たまにツアーナースの仕事を入れながら、看護師という資格を活かして仕事を続けています。
早めの行動が◎
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