成田国際空港にある病院
成田国際空港は1978年に開港し、第1ターミナルと第2ターミナルがあり多くの観光客やビジネスマンが成田空港から海外へと出発・帰国する大変有名な空港です。その2つのターミナルには、1つずつクリニックがあります。
日本医科大学成田国際空港クリニック
1992年に開業した第2ターミナルには、国際空港の中では初めて24時間営業をしている日本医科大学成田国際空港クリニックがあります。
◆診療科
- 内科
- 外科
- 眼科:祝祭日を除く木曜日のみ診察
◆一般診療時間
午前9時~午後5時(急患がいる場合には24時間体制で対応)
KS歯科成田国際空港クリニック
2013年には歯科医院も開業し、歯の治療も受けられるようになりました。
◆診療時間
午前11時半~午後8時(土日祝日は午後5時まで)
設備も一般の歯科医院と変わりなく、ホワイトニングなどの治療も受けることができます。
医療法人社団國手会空港クリニック
第1ターミナルの地下にあるクリニックです。
◆診療科:内科のみ
◆診療時間(平日のみ診療)
午前9時から午後17時(午前11時半から午後1時半までは休憩時間)
国際線においてクリニックがこれだけある空港はとても珍しいです。
成田国際空港で働く看護師
成田国際空港で働く看護師は、空港内で働くスタッフや関係者の対応が多い中、乗客の様々な症状にも対応しています。
■機内で具合が悪くなった乗客
■空港のロビー内で急に体調が悪くなった人
■乱気流が発生したときなどにケガをした乗客など
空港内クリニックの看護師の勤務形態
成田国際空港クリニックなどは24時間開いているため三交替が一般的ですが、まれに四交替などもあります。ただ、常に患者さんが入院しているということはなく、通常の病院のように空港へわざわざ診察に来るわけでもなく、そこで発生した患者が対象であるため人数も少なく病院勤務よりは仕事が楽に感じられます。
空港内の医務室勤務は、民間病院からの出向という形でありあくまで空港の中に民間の病院が入っているというもののため、そこが本来の勤務先であるというわけではありません。希望により空港勤務が可能になることもありますが、基本的に長く働き続けるということはできません。
空港クリニック内業務以外にも検疫官も
空港内の看護師としての仕事には、医務室や診療所、クリニックなどで診療にあたるほか、検疫官としての仕事もあります。
海外からの乗客に体調不良の人がいれば感染症を疑い、一般的な病院ではしないような対応をしなければなりません。また、検疫官としての職務では転勤も多いこともあり、女性や家庭を持つママさんにとっては厳しい環境です。
空港内クリニックで働ける看護師は少ない
空港内のクリニックには常に患者さんがいるわけではなく、それほどの看護師人数を必要としていないため欠員が発生したときに求人が出されます。
更に、海外からの乗客の乗り入れも激しく必ずしも日本人だけが診療を受けるというわけではないため、採用にあたりTOEICで700点以上の点数が基準とされることもあり国際線の看護師には英語力も必要とされます。そのため、誰でも働けるわけではなく狭き門になっています。
成田国際空港で働く看護師は、仕事内容によっては一般的な病院の看護師より負担が少なくもなりますが、臨機応変に対応することができるようにしておかなければなりません。