新千歳空港で働く看護師

新千歳空港クリニック

多くの人が利用する新千歳空港では、利用者が安心して空の旅ができるように医療施設が設けられおり、看護師も勤務しています。

場所	国内線ターミナル1階
診療科	歯科・内科
診療時間	内科：平日9時～17時、土曜日9時～12時 日祝は休診 歯科：平日9時～17時、火・木曜日は9時～18時30分 土日祝は休診
運営元	尾谷病院（千歳市内にある民間の病院）

傷害や疾病の治療保障がある海外旅行保険に加入していれば、利用者は現金不要で治療を受けることができるキャッシュレス・メディカルサービスという国際線がある空港ならではのサービスもあります。

旅行客だけでなく、新千歳空港を利用する乗務員や空港施設職員、商業施設職員など空港業務に携わる多くの人の病気やケガの対応も行っています。

空港内クリニックでの看護師の仕事内容・役割

新千歳空港クリニックは、外来のみで夜勤がなく、日祝も休みであることから家庭と仕事を両立したい看護師にとって働きやすい環境です。

業務では、空港という特殊な空間での仕事のため「エコノミークラス症候群」など航空機内でおこる特有の症状や、渡航時間が長くなることで体調を崩してしまう可能性なども念頭においておく必要があります。

言葉や文化が違う患者さんでも状況を的確に把握できる力が必要とされ、英語など語学力があると活かすこともできます。アジア方面からの旅行客が増えている新千歳空港では、中国語や韓国語などの語学力も採用の際アピールポイントになります。

空港内でのクリニック以外の看護師の勤務先

小樽検疫所新千歳空港検疫支所

国際線を持つ空港として、国際線旅客ターミナルビル1階に「小樽検疫所新千歳空港検疫支所」という厚生労働省が管轄する施設があり、看護師が勤務しています。国内に感染症が持ち込まれないようチェックする役割をもつ重要な部署で、海外渡航者が渡航先で必要となる予防接種をしたり、海外から入国してくる乗客の健康相談を行います。

新千歳空港検疫所勤務の看護師は、厚生労働省の技官として厚生労働省一括の採用となるため、必ず新千歳空港に勤務できるとは限らない点は注意が必要です。

新型インフルエンザをはじめ国際的な流行が懸念される感染症が発症している昨今、国際線の利用者が増えている新千歳空港の検疫所では今後看護師の増加が見込まれます。欠員がでると厚生労働省のホームページで採用情報がでますが、全国転勤があり、24時間離発着が可能な新千歳空港の勤務では夜勤も含むシフト制となることも留意しておく必要があります。

新千歳空港とは

北海道千歳市と苫小牧市にまたがり、空の玄関口として北海道を訪れる多くの人が利用しています。

2013年度の利用者数は国内線約1,760万人で、東京国際空港（羽田）、新東京国際空港（成田）に次いで、国内第3位。国内各地と30路線以上のネットワークがあり、特に新千歳と東京羽田間は年間年間900万人以上が利用する世界有数の路線です。

近年では、海外から北海道を訪れる人も増えてきており、特に東南アジア方面の新路線やハワイ路線など路線の拡大が行われて利用者は年々増加しており外国からの北海道への玄関口としての役割も果たしています。

2013年度の国際線利用者数は約134万人で、新千歳空港は24時間離発着が可能な空港です。空港内には、土産物屋や飲食店などの商業施設、温泉入浴施設や映画館などのアミューズメント施設など空港内で快適に過ごせるための様々な設備が備えられています。

また、夏場の空港ターミナル内の冷房に雪を利用してCO2削減を図るなど、ユニークな取り組みも行われています。成田、関西などといった国内主要空港との間にLCCが運行されているのをはじめ、海外のLCCの就航が検討されているなど今後も路線の拡大とともに利用者の増加が見込まれる空港です。