スポーツ大会での看護師の仕事内容

スポーツ大会の救護看護師とはスポーツ大会が開催されている間に待機して、参加した人が体調が悪くなったり、怪我をした時に処置をするといった仕事内容です。

待機場所は備え付けの医務室が用意されているほか、野外ではテントの中といったように、夏は体力を奪われる環境下での仕事にもなります。

救護看護師は単発の仕事

基本的にスポーツ大会の救護看護師としての仕事は、常勤ではありません。大会が開催されなければもちろん仕事はありませんし、開催されて仕事が発生するというものですから、ほとんどが単発でのバイトや派遣といった勤務体系になります。

また、スポーツ大会での救護看護師は勤務日数が短く、半日や1日で終わるということも珍しくありません。長くても、1週間や2週間程度です。ですからこの仕事だけで生活するということは難しく、こういった内容に興味のある人でなければ仕事をすることも厳しいところです。ただ、キャリアのブランクを埋めるといった理由であれば貴重な経験にもなりますから、子育て中のパート感覚で働くこともできます。

スポーツ大会の看護師求人動向

求人はスポーツ大会がある時期によりますが、年間を通じて開催されてはいますから、季節にかかわらずあるといって良いでしょう。特に平日よりも週末や休日などに大会は多く開催される傾向があるため、土日祝日に仕事を入れることができるという人には適しています。

スポーツ大会の主催者や運営会社がイベントごとにあらかじめ看護師の募集を行いますが、場合によっては一度仕事をした会社や主催者から、再度の依頼がくるということもあります。

スポーツ大会の救護看護師に求められるスキル

仕事の本質は参加者のケガや急な病気に対応することですが、大会の設営などを手伝うケースも少なからずあり、気象条件が厳しいケースもありますから体力があるに越したことはありません。

また、採用人数は大会の規模によっても変わってきます。小さな少年大会であれば1人から2人程度の採用人数となりますが、全国的な大会であれば10人から30人程度が募集されることもあります。そういった場合はチームワークを考えて動ける人、コミュニケーション能力も大事です。

AEDなどの救急セットについても、使い方を正確に理解しておかなければなりませんし、年齢層が幅広い大会であれば年齢に合わせた救護内容についてもしっかり把握しておかなければなりません。

そのため、豊富な看護の知識はもちろんのこと、素早く対応することのできる順応性も備えておかなければならず、スポーツを観戦することができるから楽しみといった理由で仕事にあたるようなことでは望ましくありません。それなりの実績や経験を持っている看護師が、こういったイベントでの救護にふさわしいと言えます。

スポーツ大会の種類

マラソン大会の救護看護師

実際のスポーツ大会で救護看護師が活躍するケースとしては、多くの体調不良者や負傷者が予想されるマラソン大会が多くなっています。ここで一例を挙げると・・・

兵庫県の加古川マラソン大会、東京都のフライデーミッドナイトラン、皇居マラソン&リレーマラソン、お台場マンスリーマラソン、神奈川県のみちくさマラソン、海と緑のハーフ&フルリレーマラソン、栃木県のツーデーウォーク、福島県のスカイバレーヒルクライム大会、秋田県のなまはげマラソン、高知県のスポニチ女子旅トワイライトラン、四万十川ドラゴンライド、愛知県のマラソントレーニング、静岡県の富士チャレンジ、大阪府の大阪城公園ナイトラン、神戸リレーマラソン、大分県の大分リレーマラソン、福岡県の大濠公園リレーマラソン、沖縄県のムーンライトマラソンなどといった多くの大会に際して求人が出されています。

その他

そのほかには室内で行われる柔道や剣道、野外では野球やサッカーなど、子どもから大人まで参加するスポーツ大会での救護が必要とされています。サッカーだと波崎の伝説のオーシャンカップ、草津温泉でのど根性カップ、鹿島ハイツの人口芝で開催される鹿島ハイツステージなどがあります。

また、障がい者を対象にしたスポーツ大会も多く開催されています。