医療環境管理士とは
どんな資格?
医療現場では、感染予防対策が欠かせません。そのため、病院などの医療機関で感染予防対策について専門的な知識を持って指導に当たるのが医療環境管理士です。
感染症対策のためのシステムを作ったり、病院全体で研修活動を行ったり、外部委託業者と連携を取り、幅広くあらゆる職種の人々と連携をはかりながら指導する立場にあります。院内感染の問題は近頃注目を受けておりますから、ニーズの高い資格です。
医療環境管理士の資格を活かせる職場
病院には高齢者やがん患者が多く感染に対して抵抗力が弱い人が多いため、特に注意することが必要な場所です。耐性菌も増加していることから、感染症のリスクがどこよりも高くなっています。病院から感染を防ぐための体制を作るために、病院内の職員を指導する立場にある医療環境管理士は病院にとって無くてはならない存在です。
また、高齢者を介護する介護施設や介護サービスでは抵抗力の弱い高齢者の感染を予防するために、看護師を始めとして職員全員が常に気を配らなくてはいけません。ですから、スタッフ全員に感染予防について指導し、手洗いや消毒の必要性について話をすることができる医療環境管理が必要です。
医療環境管理士の将来性
資格取得者の31%が現在病院に勤務している看護師で、受験者の半数以上を占めています。新型インフルエンザやノロウイルスなど、感染症は近年増えていますので、病院内で環境を守り感染するリスクを減らすことは病院にとっても大きな課題の一つです。
そのため、医療環境管理士の資格をとった看護師が病院内にいれば、病院内で感染症に対する指導や教育を行うことができますので、病院からの信頼度も上がります。これからもニーズが高まることが予想される将来性のある資格です。
医療環境管理士の資格を持った看護師は、次に感染管理認定看護師を目指す人が多いです。医療機関で感染を守るためのチームの中心となって働く感染管理認定看護師はスキルアップとして注目されていますが、実務研修に5年と認定試験、資格試験と受ける必要がありますのでその前段階として医療環境管理士の資格を取得する看護師が多いのです。
医療環境管理士の資格取得者のお給料事情
看護師の平均年収は、平成25年は472万円でした。都市部の看護師であれば地方の看護師よりも年収が上がりますので、地域によってお給料には違いがありますが、医療機関では基本給の他に資格手当を支給しているところも多いです。
資格の中でも医療環境管理士は実務経験がなくても受験できる資格ということで人気がありますし、資格があれば年収を上げることは可能です。
医療環境管理士の資格取得のポイント
受験資格 | 年齢や学歴、経験などは問いません。誰にでも受験資格が与えられますが、職業別で見ると病院で務めている看護師が一番多く31%を占めています。 |
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審査方法・試験内容 | 試験は選択式100問(100点)に記述式が3問(50点)です。満点が150点のうち7割以上取れれば合格となります。出題は一般社団法人 医療福祉検定協会が発行しているテキストの中から出されます。
筆記試験に合格したら、3週間以内に合格証書が郵送されます。その後、認定講習会で講義や実践に役立てられるグループワークを1回受ける必要があります。講習会が終了して初めて、医療環境管理士として認定されます。 |
受験日程 | 年2回です。 次回(第27回)は2015年5月17日、申し込みは2014年10月1日から2015年4月24日 |
費用 | 21600円 |
会場 | 東京、大阪、福岡の3会場 |
問い合わせ先 | http://www.iryo-kentei.jp/index.php |
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