耳鼻咽喉科看護師へ転職をするメリット

夜勤がほとんどない

耳鼻咽喉科看護師へ転職をするメリットは、日勤が多数を占め、夜勤の必要がほとんどないという点です。耳鼻咽喉科に通院する患者さんの多くは多感な成長期のお子さん、アレルギー性疾患に悩まされる人などで入院する必要はありません。

例外として手術が必要な疾患を持つ患者さんが稀に出ますが、クリニックや診療所の場合はそうしたケースは少なく、大抵は総合病院・大学病院の耳鼻咽喉科に行きます。勿論、大学病院や総合病院の耳鼻科病棟看護師は夜勤はありますよ。

しかし、耳鼻咽喉科のほとんどはクリニックや診療所で入院施設を持たず、外来の日勤勤務だけです。どちらかと言えば、家庭を持つ人が仕事と両立させたいという希望で働いています。

日勤ばかりなので夜勤手当はつかないものの、規則正しい生活を送りたい人、長く同じ職場で働きたい人にとっては魅力的な診療科です。

また、日勤だけということで、一度離職した潜在看護師が復帰する職場としての魅力もあります。ブランクを持つ人にとっては、いきなり夜勤のある職場に復帰するには抵抗感があるため、耳鼻咽喉科にまず復帰し、自信をつけていくことができるのです。そのまま耳鼻咽喉科で働き続けても良いですし、他の職場に移るのも良しと選択肢は多数出てくることでしょう。

年齢層の低い相手への看護が身につく

患者さんの中に小さなお子さんが多く、年齢層の低い相手への対応の仕方が身につくという点は耳鼻咽喉科の看護師として働く特徴的なメリットです。幼い頃はどうしても耳や鼻、喉などの繊細な器官に異常が出やすく、放置すると障害に繋がります。早いうちに対処することで将来への遺恨を絶ち、健康な人生を送る布石となります。

小さなお子さんと接するには大人の患者さんと接するのとは全く勝手が違っており、将来小児科に移りたい人や保育園、幼稚園へ転職してみたい人にとって良い経験となります。

反対に、小児科から耳鼻咽喉科へ転職するのなら小さなお子さん相手のコミュニケーション能力を大いに活かすことができるでしょう。

耳鼻咽喉科では各種検査、点滴、採血などが仕事内容で、お子さんが嫌がらないように痛みを出来るだけ感じにくいように素早く検査を行うスキルが上達していきます。また、医師と連携して、お子さんの気を逸らして採血したりと意外な連携力を磨く場所になります。

耳鼻咽喉科に勤務し続けるにしろ、別の診療科に将来的に移るにしろ、看護師として必要なスキルを磨く場所として最適であるのは間違いありません。

耳鼻咽喉科看護師へ転職をするデメリット

繁忙期が忙しすぎる

一方、耳鼻咽喉科の看護師として転職する事による最大のデメリットは、繁忙期が忙しすぎるという点です。耳鼻咽喉科の繁忙期は花粉症を始めとしてアレルギー症状が多くなる春であり、もう一つはインフルエンザが猛威をふるう冬です。この2つの時期はクリニックでも総合病院の耳鼻咽喉科でも例外なく多忙となってしまいます。

病院全体からすれば儲かる時期なのですが、現場で働く看護師にとって忙殺される時期に変わりありません。この春にはアレルゲンとなる物質が大量にまき散らされ、それまで花粉症やアレルギーを持たなかった人が発症していき患者数が見る見るうちに増加していきます。

冬場のインフルエンザも患者数が多くなりやすく、繁忙期です。インフルエンザにかかった時、人によっては内科を受診したりしますが、身近に耳鼻咽喉科があればそちらに行くのが普通です。

季節性の疾患に対処する診療科なので、こうした季節ごとの忙しさはどうしようもないデメリットです。逆に、この時期を乗り越えてしまえば極端に多忙な時期というのはありません。