救急外来の看護師のメリット

救急外来の看護師は人の命を預かる最前線にいて、医療に携わるスタッフとして仕事にやりがいを感じられる職場です。常に忙しい仕事ですが、特に夜間はあらゆる患者さんが次々に訪れます。

仕事内容も患者さん次第で変わり、患者さんはあらゆる症状でやってきますから全てを即時に判断しなければなりません。患者さんの優先度を判断するのも、救急外来の看護師の大きな役割です。そして、患者さんの状態を家族に説明することも看護師にとって大きな仕事の一つです。

看護師としての能力が上がる

救急外来の看護師のメリットは、看護師としての能力が上がることです。

救急外来の看護師は、常に医師のもとで適切な処置を行いますから仕事の効率が非常に高いです。どこの診療科であっても看護師は医師の指示をすぐに理解することが必要ですが、救急外来はその機会が非常に多いため医師が何を求めているかをすぐに分かるようになります。

医師の指示をすぐに理解できるという力は、転職して他の診療科で働いても発揮できる応力です。

また、患者さんの緊急度を判断するという大事な役割があり、看護師は適切な判断を下して適切な処置をすぐに行えるようになります。いつも医師の指示を待っているだけでなく、自分で判断する機会が与えられることで医療に携わるものとして自分のスキルアップにも繋がります。

同じような状況ばかりでなく、救急外来は病気や怪我などいろいろな患者さんがやって来るため、どんなことでも対処できるように勉強することが必要ですが、勉強したことはどこに行っても役立つでしょう。

他の部署に移動になったとしても、救急外来で学んだ看護師の技術を役立てることができ、他の診療科に転職をするにしても救急外来で働いていたという経験はかなり有利に働きます。

救急外来の看護師のデメリット

精神的な苦痛が伴う

救急外来にやってきても治療が間に合わずに亡くなる方がいます。重症度を判断して重症の人から救急外来は治療に当たりますが、看護師が重症度を判断して間に合わずに亡くなった方がいた場合、精神的苦痛はかなりのものです。

間に合わずに亡くなった患者さんの家族が、亡くなったことを受け入れることができずに責めることもあります。毎日頑張って働いているのに、責められることは非常に辛いです。

また、救急外来の看護師としてどんなに勉強をしていても、すぐに治療にあたったとしても救えない命があります。命を救うやりがいのある仕事である反面、救えない命があって残念な結果になることもあり、救急外来の看護師は精神的にかなり疲れます。

休憩時間を取りにくい

救急外来は患者さんに合わせて動くため、場合によって休憩や食事すら取ることができないこともあります。急に体調が悪くなって運ばれてくる患者さんが多いですから夜勤はあるし、非常時にはオンコールで呼び出されることもあり、残業することもあります。仕事はかなりハードですので精神的だけでなく肉体的にも救急外来の看護師は疲労がたまります。

精神的、または肉体的にも疲労する救急外来の仕事ですが、急性期の医療の最前線で仕事に当たることになり看護師としてのやりがいは非常に高いです。

仕事の内容は多岐にわたり、内科、小児科、外科など、あらゆる仕事に関わる仕事は救急外来ならではです。看護師として、患者さんを救うことができた時の達成感は他の診療科ではここ以上に味わうことはありません。

勉強しなければならないことは多いですが、看護師としてスキルを上げたい、一歩成長をしたいと考えている方に救急外来の仕事は得るものが大きいです。