看護師2~3年目での転職
第二新卒者としての扱いになるかどうかは、転職先によって対応が異なるところもあります。対象となれば、新卒者と変わらない教育機会も得ることが可能です。
新卒者が在籍している現場であればスタッフとして年齢差も少なく、職場へなじみやすい要素のひとつとなります。3年に近い経験があればまだ未熟であったとしても基礎は身についているものとして考慮されることが少なくなく、重要な部分を任されるところもあります。
また、キャリアが浅いゆえに、職場環境へは早期に順応する可能性も見込まれます。さらには、将来的な成長についても考慮されるところが十分にあります。
しかし、あまりにも早い段階で転職に踏み切ることはキャリアの形成を逆に妨げてしまう可能性もあり、職場で第二新卒者を区分していない場合には十分な教育を受けることができないことで過去の経験が活かされないおそれもあります。
さらに、キャリアが3年目以降になれば、退職にあたって退職金の支給対象となります。ですが2年目から3年目での転職となるとそれもなく、失業保険に関しても自己都合ということで失業給付を受けるまでの間隔が長くなってしまいます。
スムーズな転職を成功させるために
職場からは、引きとめられることが予想されます。退職する旨の意思については、退職日から2ヶ月以上は先立ったタイミングで伝えるようにします。
退職にともなってトラブルになるようでは、転職先が決まっていたとしても入職に遅れを生じかねません。精神的にもよけいに疲れてしまいますし、将来的に横のつながりが活きる可能性もありますから社会人としての常識を考えた行動をしなければなりません。
円満な退職を実現させるためには、波風の立たないような退職理由でなければなりません。実際には職場への不満があって転職を決めたとしても正直に言ってしまうのではなく、前向きな理由を伝えるようにします。
一時離職という形をとらないのであれば、退職にあたっての交渉と並行するか先行して、転職先を見つけておくことが理想的です。すぐにまた転職するといった事態にはならないよう、情報収集や病院見学といった準備も十分にして面接へ臨むようにします。
看護師4~5年目での転職
職場の中では中堅といった段階にさしかかっていて、ある程度昇給して人間関係もある程度構築されている中で一人前のスタッフとして仕事をしている時期です。リーダー職を任されているケースもあり、職場からの信頼が得られています。
これまでのキャリアを踏まえてこれからの可能性について考え、キャリアップを意識した転職者も増えてきます。医療機関でもそのあたりは把握していて、その上で歓迎しています。
知識や技術は一通り身についていますからすぐに即戦力として活躍することが期待され、またすでに一定期間を勤続してきたことで安易に離職するといった心配もありません。職場でも安心して採用することができ、リーダーなどを経験していれば管理職も視野に入れた採用の可能性もあります。
しかし、看護に関して自分なりの考え方は確立されていることから、若干使いにくいという印象を持たれる可能性もあります。そういったことも踏まえて転職を成功させるためには、柔軟に対応することができ協調性もあるといった部分をアピールする必要があります。
事実、新卒から培ってきたキャリアは捨てることになり、職場での昇進や待遇の向上などもすべてリセットされることになります。時間をかけて築いてきたものは簡単に得られないものですから、動機がよりしっかりしたものであると確信されなければ望ましい転職とならないかもしれません。
早めの行動が◎
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