履歴書作成のポイント

書類の作成にあたっては、最大の難関であるともいうことができます。一般の就職活動と同じように重要なポイントとなるものは志望動機ですが、第二新卒者については一般的な転職とまた異なったテイストの内容でなければなりません。

一般的な企業ですと第二新卒であることはマイナスイメージになりかねないものであり、履歴書を書く上でも苦労があります。しかしながら看護師という職業に限っていえば、むしろアピールポイントとなり得る経歴であるのです。

また、看護師となって1年目のうちに退職する場合、2年目以降になってから退職する場合で事情は大きく異なるものと認識されます。1年が経過しないうちですと職場や仕事へついていくことができなかったといったネガティブなことも考えられますが、キャリアが2年目から3年目ということであると将来性からより向いている職場を考えているという姿勢もあるものです。

志望動機の欄に書くべきこと

浅いキャリアのうちに退職したことを引け目に感じる必要はなく、将来を見据えて職場を選んだとアピールする絶好のチャンスです。あらかじめ応募先の病院についても調べておいて自分にとっての魅力や可能性も踏まえた内容としますが、その方針は自分の看護観と一致していれば理想的です。

自己PRのポイント

持っている経験やスキルから入職した場合のはたらきをイメージし、採用された場合に貢献することができる点をまとめます。求人元にとっても、職場として必要にされているという気持ちがより感じられると採用にもつながりやすくなるというものです。

職歴の欄に書くべきこと

第二新卒の看護師には資格は得たもののいったん別の職に就いていて、改めて看護師として働きたいと希望している人もいます。そうなると職歴としてそのほかの職業も記載することになりますが、ポジティブに考えてアピールポイントとして看護職を志すための武器にしたいところです。

面接対策のポイント

すでに前職があるわけですから、必ず退職したことに関して詳細な質問をされます。職場を退職した理由について偽ることなく、また上手に答えなければなりません。

転職理由を聞かれたら?

マイナスになると考えられても体裁はつくろわず、転職へ至った経緯についてポジティブに説明することが重要です。そもそも第二新卒者が職場を退職していた理由はデータとして求人元でもおおよその傾向を把握していますから、真実と異なる発言をするとそれが後々ストレスとなって離職や再就職を繰り返すことになりかねません。

人間関係のトラブルがあったということであれば、より良い人間関係を築くことができそうな職場で働きたかったと言い換えることができます。また待遇への不満が原因であったならば、より良い待遇で働くことができそうで魅力を感じたといったようにもなります。

第二新卒者を募集するにあたって大きな離職原因はつかんでいますから、離職率が下がるよう取り組みもしています。一般企業であればマイナスにしかならない退職理由であっても、人手不足の医療現場ですとより良い職場づくりに役立てられるのです。

万が一ネガティブな発言をしてしまったとしても必ず不採用になるということはなく、むしろ志望したこと自体が評価されるかもしれません。看護師の第二新卒者はもう失敗したくないという思いから別の職種へ転職するケースも多く、医療現場にはそのような人材を逃したくないといったところもあるのです。

正直に的確に話をすることで、先方では再び離職へ至らないよう対策もします。苦手とするタイプのスタッフがいるようであれば配属先として候補から外し、働きやすい環境の部署が用意されるといった可能性もあります。