フライトナースの仕事は華々しさがあります。

一分一秒を争い、救急現場で活躍し、出動命令が出れば駆けつけて、医師同様に処置を施し、患者さんと共に病院へ向かいます。

傍から見ていると、「凄い」「かっこよい」としか感じている看護師さんが多いようです。

ドクターヘリの運用

各県、最近ではドクターヘリを運用する医療機関が増加しています。交通の不便さを感じず、患者さんを目的病院へ早期に搬送し、救命、治療へと誘う効率的な搬送方法です。

このほど、宮崎県は、宮崎大学と共に、山間部での事故に対し、防災ヘリを稼働させ、医師をその現場におろすと言うヘリの活用方法を開始するようになりました。

よって、危険な場所でも安全に医師を到着させ、初期救命、処置が可能となりました。

宮崎県は、県の特徴として、林業や山間部での作業を必要とする職業もあり、その人々の怪我や事故が多いことがあり、その対策に課題がありました。よって、救命率、早期治療開始による機能回復向上が見込まれます。

これまでの治療では、救急搬送してから病院到着、治療開始という流れから1時間という時間を要していたものが、ヘリ到着を持って治療開始が可能となります。

フライトナース

ドクターヘリに同乗する看護師をフライトナースと言い、医師とペアになり、緊急を要する患者さんのもとへヘリコプターで駆けつけ治療に当たります。病院での通常業務を行いながら、出動要請があれば現場に駆けつけます。

フライトナースになる為には、看護師の資格が必要なことと、看護師としての充分な経験と知識が必要です。

必要となるスキル・資格

まず、一次救命処置(BLS)という、一般人にも行える心肺蘇生法です。

事故や怪我で心肺が停止した人は、1分経過ごとに7から10%の救命率低下が言われています。しかし、一次救命処置を行う事で、救命率は高まると言われています。

次に、二次救命処置(ACLS)です。医師や訓練を受けた看護師、救急救命士などが、医師の指示のもと行う心肺蘇生法です。

医療機関等の設備のある現場で、呼吸や循環動態などの生命維持障害、心配危機にひんする患者さんを医療用補助器具や薬品を用いて救命する方法です。

一次救命処置、確実な気道確保、有効な換気と循環の確保とその維持に必要な特殊機器や技術、心電図モニターと波形の解釈、静脈路の確保と維持、蘇生後の管理と心肺停止患者さんの治療が目的です。

この他、J-PTECという、交通事故などで怪我をして患者さんに対して、適切な外傷観察、解消処置を対象とする資格があります。

そして、ドクターヘリ講習会の受講は必須です。これで、医事無線の活用が出来ればパーフェクトです。

フライトナースに任命されるには

まずは、経験を積むことが大前提となります。そのための職場選びも重要になるので、フライトナースとして働きたいと思っている方は、早いうちから転職先を考え始めておきましょう。

病院長や看護師長の任命や、救命救急センター看護師長の推薦など、日ごろの勤務態度や実績から、救命に関して全幅の信頼が無ければなれない職業です。

その近道として、救命救急の認定看護資格や専門看護師資格、重症ケア認定看護師等の資格取得でやる気を見せても良いかもしれません。