看護師として再就職をしようと考えたとき、ブランクがあるからといって、不安なことばかり考えていては、何も始まりません。復職を決めたら、復職先が見つかったら、先に進むためにポイントとなる点があります。

まず何から勉強するべきか

最初からあれもこれもというわけにはいきません。何から手を付けたらいいのかもわかりません。まずは自分にできる範囲のことから始めましょう。

学生時代に使った教科書、参考書、実習ノートなどが手元に残っていたら見直してみましょう。簡単なことからで構わないので、学生時代にどのような勉強をしていたのか思い出してみてください。

はっきりした記憶がなくても、「何となくこんなことしていたな」ということから始まることから段々思い出すことでもいい勉強になりますし、多少なりとも自信に繋がっていきます。

今はインターネットでも色々と調べることができます。学術的なことはもちろんですが、復職したナースの経験談、成功、失敗例なども参考になります。病院勤務だけでない看護師としての働き方も調べてみると、選択の道も広がってきます。

>再就職に失敗したブランクのある看護師

スムーズに復職するための知識とスキル

看護協会主催の復職支援研修

注射1本打つにしても、ブランクがあれば腕は鈍っています。技術的な勘を取り戻すには、場数をふんで技術を上達させるしかありません。とはいえ、患者さんを練習台にするわけにもいきません。

そこで、各都道府県のナースセンター、看護協会などが主催する復職支援研修に参加して、実践的な研修を受けるのもブランクの不安を解消することに繋がるでしょう。

復職支援の研修では、現役医師、看護師が指導にあたってくれるので、看護面での知識や技術、実習を取り入れて直接指導してもらえます。

他にも、薬剤師、検査技師などの指導が受けられることもあるので、幅広く勉強できる体制が整っています。また、今の医療現場の状況、最新医療の情報など知識面を補うこともできます。

病院主催の研修会

今はブランクのある看護師を支援するための環境が整った病院もあります。

病院で開催される勉強会や研修会に積極的に参加することで、必要な知識とスキルを吸収できますし、同じ現場で働く看護師、自分と同じ境遇の看護師との交流することで、不安に思っていたこと悩みや疑問などが解消でき、スムーズに復職することができます。

>復職支援セミナーについての詳細はこちら

再就職に役立つ書籍2014年保存版

大手の本屋さんや大学病院の売店に行くと、医療関係の書籍を取り扱っています。

基本的なことがコンパクトにまとまって確認できるタイプのポケット版、各科ごとの専門誌、実践向けの本、看護師向けの総合誌、月刊誌など幅広く、普通の書店では取り扱っていない専門書籍も多く取り扱っています。

新人向けの看護雑誌はブランクのある看護師向けともいえます。

ねじ子シリーズ

医学書院の「ねじ子のぐっとくる脳と神経のみかた」は、医師で漫画家の森皆ねじ子さんが描くシリーズの最新刊です。脳・神経の見方がマンガでおもしろく、わかりやすく理解する事が出来ます。

病気がみえるシリーズ

メディックメディアの「病気がみえるシリーズ」は看護学生、医学生からも人気の書籍シリーズです。わかりやすく詳しい図解が入っていて、オールカラーで3,000円台ということもあって、学生の教科書として講義に使われる事も多い書籍です。消化器、循環器、血液、脳神経、産科婦人科等の様々なシリーズが出ています。

ナースのためのくすり事典2014

へるす出版の「ナースのためのくすり事典2014」はナース向けのくすり事典であり、各項目に載っている「看護のポイント」が役立ちます。

決定版ビジュアル臨床看護技術

照林社の「決定版ビジュアル臨床看護技術」は手順がすべて写真でわかる看護技術本であり、昔からの根強い人気がある本です。

とんでもなく役立つ検査値の読み方

同じく照林社の「とんでもなく役立つ検査値の読み方」には主要130の検査項目が収録されていて、オールカラーで疾患や症状についても図表からすぐにわかります。

これらの書籍は新人看護師だけでなく、すべての看護師に人気のあるものです。復職が決まったならば、配属先が決まってから自分の科に関する書籍に目を通しておくことも、復職した時の自信に繋がっていくので、是非本屋さんに立ち寄ってみてください。