夜勤は疲れるし、日勤もグッタリ。研修会は多くて帰宅時間も遅い。こんな安い給料じゃ、看護師なんてやってられないわ!とお悩みのみなさん。

本当にお疲れ様です。確かに辛いし、辞めたくもなりますよね。

でも、ちょっと待ってください。せっかく頑張って取得した資格、本当に辞めてしまって良いですか?!

看護師の給料は働く女性の中でもトップクラス

一般的に看護師は高給取りだと言われています。もちろんだと思う方も、そんなことないわ!と思っている方も、他職種と比較した場合の差ってご存知ですか?

昨年の厚生労働省のデータを見ると、37歳の女性(勤続7年、規模10人以上の職場)では、看護師が 約33万円なのに対し、栄養士は 24万円、保育士は22万円となっています。

看護師と同じように女性が多い職業ですが、保育士とは11万円の差があります。基本給がこれですから、他の手当てや賞与などを合わせたら、かなりの高給と言わざるを得ません。

今更ですが看護師は人の命を預かる大事な仕事、給料もそれだけ高く設定されているのです。大きな病院なら大きい程、高額だと思います。

そう、看護師の仕事が大変なのは当たり前

病院なら処置や検査、記録などの看護業務に追われる毎日、それに夜勤があることや拘束されてしまう時間があることも、看護師になる前から分かっていたことだと思います。

研修会も仕事のひとつ、医師と同様に勉強が必要なことは看護師ならもちろん知っているはずです。

そしてこのような環境で働くことを、ほとんどの方は覚悟の上で選んだ職業ではないでしょうか。

看護師の平均的な環境や待遇で働けているのに、辛さに見合った給料がもらえていないと感じている方は、看護師という職業の本質についてあらためて考えなおしてみましょう。

もし、今の職場に問題があるなら転職を検討しよう

給料の割に仕事が辛すぎると感じてしまうのは、職場に原因がある場合もあります。

例えば、人間関係がギクシャクして雰囲気が悪かったり、人員不足だったりするとただでさえ身体が疲れているのに、精神的に消耗しきってしまいますよね。

また、「通勤に時間がかかりすぎる」「子供の迎えの時間に間に合わない」などというように時間を気にしなければならないのは、仕事の辛さを助長しているかもしれません。

思い当たる点があれば、いつまでも辛さを我慢している必要はないと思いますし、それが解決できる職場はきっとあるはずです。

自分の条件にあった所を見つけ、思い切って転職することを前向きに考えてみてはいかがでしょうか。

辛さ軽減を狙うなら…

「夜勤が苦手だわ。」「子供もまだ小さいので夜勤じゃないほうがいい。」という方は、外来で採用してくれる病院や、夜勤の無いクリニックなどがあります。

また高齢者施設などは、病院と比較すると身体への負担は軽いです。ディサービスや有料老人ホームなどは特に楽だと思います。

訪問看護は、急な呼び出しなどの当番があったりしますが、基本は日勤業務だけです。看護業務も病院と比べたら簡単な処置だけですから気が楽だと思います。

「自分の時間を作りたいから一日じゃなくていいんだけどなぁ」という方は、常勤から非常勤に働き方を変えてしまうこともありです。

病院や施設勤務の午前半日や、夕方早めに終える、また毎日ではなく日数を決めるというような働き方です。

実際、病院の常勤から介護施設の非常勤に転職した30代の看護師がいます。ディサービスで、4日間だけ働き夕方も早めに終わるという勤務は、時間にゆとりができ、子供に接する時間が増えたと喜んでいます。

病院で師長だった40代の方は、やはり施設勤務の非常勤に転職しました。病院時代とは異なり神経すり減らすことなく、気持ちにゆとりが出来たと言っています。

とにかく高給与を狙うなら…

「仕事は少しくらい辛くても構わないから、とにかく稼ぎたい!」という方、「日中は趣味を優先にしながら生活したい。」という方などは夜勤専従の方法があります。

夜勤手当は大きいです!体力には自信があるし稼ぎたいという方は良いかもしれません。

また基本給にプラスして貰えるのが、特殊手当てです。よく聞くのが、精神科の危険手当だと思います。危険?と思われるかもしれませんが、他の科と比べれば看護業務の内容は楽です。

その他、手術室や放射線科なども支給されていると思いますから、少しでも給料アップを考えたら良いでしょう。

そのような手当てがつくという意味は、看護師本人にとっても何らかのリスクを伴うということではあるのですが、マニュアル通りに業務をしていれば特に問題は無いはずです。

保険適用外の美容クリニックなどは、比較的高給です。

自由診療はそのクリニックで料金を設定できる為、利益しだいで看護師の給料も上がるはずです。歩合制ならなおのこと、頑張りがいもあるはずです。

…こんな感じで、「給料が安い」という悩みは転職で一気に解決できる可能性があります。

「給料」と「仕事の辛さ」のバランスに納得できる職場を見つけて、活き活き看護師が続けられたらいいですね。