看護師の仕事の醍醐味は、患者さんが元気になっていく姿を間近で見られるなど、「達成感」や「やりがい」を感じられるところにありますが、いつもそんな場面ばかりがあるわけではありません。
どちらかというと、その逆で、理不尽なことや、辛い現実を目の当たりにすることの方が多いと思います。
そんな現実の中から、実際に起きた「もう辞めたい!!」と思ってしまうようなきつい場面をいくつかご紹介します。
みなさんの周りでも同じようなことで悩んでいる人はいませんか?
ホントにキツイ「辞めてやる!」と思う瞬間10選
先輩編
ほとんどの職場において、業務改善のために、積極的にヒヤリハット報告を出すことを推奨されています。
本来は、「よく気が付いたね。報告してくれてありがとう」と労うことが正しい対応なのに、問題を報告者一人のせいにして、「なぜこんなことになったの!あなたの気合が足りないからよ」と血祭りにあげるような責め方をする上司っていますよね。
良かれと思って報告したのに。
そもそも、気合で全てを乗り切ろうとすること自体、無理があります。
課題が見つかった場合には、システム的に組織全体で解決方法を考えなければ、意味がありません。
こういうことを理解せずに、感情的になる上司と働くのはきついですよね。
これは女性社会特有のことかもしれませんが、よくあることですよね?
これまで一緒に仲良く働いてきた先輩でも、結婚が決まったり、産休をとるなんて話を出した途端に、急に冷たくなったり、「妊娠は病気じゃないから働けるでしょ」と嫌味を言われることってありませんか?
産休、育休について当然の主張をしているだけでも、現場の人数が減ることについて「本当にきつい」などと文句を言う人もいます。
こういう先輩は、プライベートで上手くいっていないことがあると、不機嫌なまま働くなど、公私混同をするタイプが多いと感じます。
このような先輩に振り回される職場では、辞めたいと思ってしまう人も多いでしょう。
現場で何かトラブルがあった際に、責任者としての自分の問題点を反省するより、問題を起こした部下を徹底的に締め上げる上司はいませんか?
たとえば、さらに上の管理部門への報告の際に、こういう上司は、「あの子がいけないんですよ!私は注意していました」などと、自分の保身に全力を注いだりします。
信頼してついていこうと思っている上司が、このような態度では、何を目標にしたら良いかわからなくなります。
ここまでひどいと、きつくて悩むというより、「この人はこういう人だから」と諦めに似た気持ちにもなりますね。
同期編
これもよく聞く話ですが、同期だからと安心して、「あの人は話しづらいところがある」など、職場の人の話をしたとします。
数日後、その職場の本人から「あなた私のこと苦手なんでしょ」と言われて驚いた経験をしたことありませんか?
内緒の雑談レベルで話したつもりが、空気を読まない同期がそのまま本人に伝えてしまうという展開です。
「誰にも言わないでね」とか「ここだけの話」とか、いちいち前置きをつけて話さないと理解してくれないものかと、深く後悔することになります。
とはいえ、こういうタイプの人は、たとえ前置きをしても、結果は同じになるのだと思いますが…。
新人として入職した時の同期や、異動後に入職が同じ時期ということで、同期になる場合もありますが、人間関係は上手くいっていますか?
同期が一人の場合には割とうまくいくことが多いようですが、複数人になると話は変わってきます。
元々出身校が同じであったり、出来上がっていた同期グループの中に、後から参加した場合など、馴染むのに苦労する人も多いようです。
これも女子ゆえの問題が根深いのかもしれませんが、相性の問題は仕方ないとしても、仲間外れなどのいじめにつながる場合には、とても悩ましい問題です。
こうなると、職場に行くことがつらくなるので、きついなぁ、辞めたいなぁと強く思いますよね。
私の友人は、新人の時に同期2人から無視をされるなどして、仲間に入れず、入職1か月で体調不良になって休職していました。
結局、復職するも長く続かずに、他の職場に転職していました。
やはり心を許せる同期との相性は重要ですね。
後輩編
後輩への指導は避けては通れない道ですが、一生懸命教えてあげたことが、裏目に出るなんてことがあります。
苛立つ気持ちを抑えながら親身に指導していたのに、裏では「ヒステリーになって困る」などと陰口を言われたら、やってられないですね。
忙しい業務の合間に時間を作って行っているのに、そのようなしっぺ返しを受けては、辞めたくなるのも当然です。
指導されて感謝できる姿勢を持ってほしいですよね。
他職種編
職種間の連携でよく発生する問題ですが、やたらと壁をつくりたがる人がいます。
お互いの業務が見えない中で、連携しているため、なかなか譲り合いの気持ちが生まれにくいからでしょうか。
これは、看護師同士でもしばしば見受けられます。
例えば、病棟間での申し送りなど、高圧的な態度で、相手を委縮させる人っていますよね?
お互い気持ちよく働く努力を少しだけすれば、いろいろなことが上手く回り出すのに。
なぜきつい環境を自分から作ってしまうのかわかりませんが、もしかしたら、激務が心の余裕を奪ってしまっていることも、一因かもしれません。
患者編
特に男性に多い印象を受けますが、担当の医師には愛想を良くしても、看護師には暴言を吐いたりコミュニケーションを取ろうとしない患者さんはいませんか?
こういう患者さんは、自分の奥様などにも同じような態度を取ることが多いので、女性に対する自分なりのスタンスがあるのかもしれませんが、治療は医療者と患者が協力をしながら行うことが必要です。
このような態度を取られては、こちらもモチベーションが下がりますよね。
無題外泊を行ったり、制限以外の食事を口にしたり、治療に全く協力しない患者さんに出会ったことはありますか?
丁寧に理由を説明し、お互いの協力が必要な状況であることを話しても、一向に納得しない患者さんがいます。
私が勤務していた内科病棟には、このように非協力的な患者さんがとても多くいました。
最終的に、治療に協力してもらえない場合には、強制退院に合意していただく旨の同意書を取る方向になりましたが、誰のための治療なのか、よく考えてほしいものです。
これは本当にきつい!
言語道断で、あってはならないことですが、看護師の優しさに甘えて暴力をふるってしまう男性患者さんは意外と多いのが事実。
こちらは適切に対応しているのに、暴力を振るわれてしまったら、恐怖と怒りですぐにでも辞めたくなりますよね。
こういう患者には組織で毅然とした対応を取ってもらいたいところです。
さいごに
紹介した以外にも、看護師を辞めたくなるほどのキツい瞬間がまだまだあると思います。
しかし、せっかく希望をもって選んだ看護師という職業です。
やりがいを持って楽しめるように、自分にあった職場を上手に見つけたいですね!
早めの行動が◎
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