ミスをしないように気を引き締めたり、先輩の迷惑にならないように気を使ったりと、毎日何かとストレスにさらされて、悩むことってありますよね。

でも、そういった自分でも認識している明らかなストレスよりも、実は気がついていないストレスが原因で、自分でも知らないうちに看護師を辞めたくなっていることはありませんか?

とても些細なストレスのため、あまり意識してはいないけれど、よく考えてみると憂鬱になっている原因が、そこにあったなんてことがあるかもしれません。

些細なストレスと甘くみた結果、大きな問題へ移行してしまった!!となる前に、立ち止まってみましょう。

いくつかの例を挙げてみますので、あなたには当てはまるかどうか、チェックしてみてください。

看護師の些細なストレス要因

通勤に時間がかかる

職場を選んだ際には、通勤時間も納得していたはずなのに、いざ勤務を開始してみると、思った以上に大変だったなんてことはありませんか?

ただでさえ業務開始時間が早く、起床時間が早いのに、通勤時間のために、さらなる早起きはしんどいものです。

その分寝ていたいという気持ちが正直なところではないでしょうか。

とはいえ、みんな同じように通勤しているんだからと思い、何でもないことと考えてしまいがちです。

しかし、毎日クタクタになって、仕事を辞めたいなと思ってしまう大きな要因に、実はなっているかもしれません。

ロッカー室が狭く汚い

白衣に着替える部屋が汚いということありませんか?

特に古い職場に多いかもしれませんが、1日を楽しく気持ちよく始めるためにも、準備を整える部屋の状態は意外に重要だったりします。

雑然とした部屋であったり、薄暗く汚れてジメジメした部屋なんかであった場合には最悪です。

「よし、がんばるぞ」と業務開始前に気合いを入れたり、ほっと終業後に一息いれるはずが、あぁ気持ち悪いなと、気がつかないうちにネガティブになっているかもしれません。

とても些細なストレスかもしれませんが、毎回の積み重ねは大きいですよね。

予算がなく十分に物がない

これは職場によるかもしれませんが、経費削減をうたい、できる限り今あるものを使い回すことってよくあります。

たとえば、単回使用が推奨されている物品も、消毒して何度も使用したり、医療機器などいつまでも、古いバージョンを使用して、利便性に欠けていたり…

そういった小さなことも、毎日のケアの中では積もり積もって行くものです。

身だしなみに対する規則が高校生並み

これも、意外と多くあると思いますが、カーディガンの色や、髪型、アクセサリーなどについてやたらと細かい規則があるところってありますよね。

私が以前に勤めていた病院は、カーディガンの色は紺か黒、髪を縛るゴムさえも、そのどちらかでした。

またアクセサリー類は一切禁止で、勤務終了後も制限のあるような職場でした。

勤務中は、感染予防の観点から指輪をはずしたり、落下の危険性からピアスをしないなど、理解可能な範囲はよいのですが、勤務後でもアクセサリー禁止ということに関しては、全く理解できずに、結局は転職するまで納得がいきませんでした。

まぁそのくらい我慢すればいいか、と思うこともありましたが、個性を完全に否定されているようで、居心地が悪かったのを覚えています。

きちんと理由に納得できる規則はストレスにもならないかもしれませんが、まるで高校生の校則のように、有無を言わさずに突きつけられても、ただストレスになるだけですよね。

誕生日を祝い合う習慣

看護師さんは特に女性が多い職場のため、このような女性特有の些細なストレスが多いように感じます。

人数も多いため、毎月のようにプレゼントを準備していては出費もかさみます。

これが誕生日の行事だけでなく、バレンタインのチョコを渡す習慣がある職場もありますね。

医師に病棟から渡したり、性別関係なく関連部署に渡したりする場合もあるようです。

そういったことを行いたい人だけで済ませてくれればよいですが、職場全体でやっていると、自分だけ断るということもできずに、仕方なく合わせている人も多いのでは無いでしょうか。

半ば強制的な習慣に、些細ですがストレスが溜まったりしますね。

業務とは関係ないことで、変な気を使わなくてはならないとなると、自然と辞めたいなぁと思ってしまうものです。

些細なストレスを無くすには?

それでは、このような些細なストレスが原因で、辞めたいと悩まないためには、どのようにしたらよいのでしょうか。

自身で改善する方法と、別の方法とに分けて考えてみましょう。

自身で改善する方法について

先ほど挙げた例を一つ一つ見ていきましょう。

通勤時間について

これは、ズバリ職場の近くに引っ越すことで解消できます。

電車などで長い時間通勤をすることがストレスな場合には、職場まで徒歩圏内の場所に移り住めば、必要以上に朝早く起きる必要もありません。

しかし、これは自分の生活圏内と職場が同じになるため、また別のストレスが生まれてしまうかもしれませんが。

汚いロッカールームについて

整理整頓をすることで、解決する程度の汚さであれば、綺麗に保つことを提案すれば良いかもしれません。

1人の意見としてではなく、看護部として全体で提案すれば、管理部門の人も聞いてくれる可能性もあります。

些細なストレスを無くして、職員が心身共に元気になれることは、病院を運営する上で重要であることをアピールすれば、時間はかかるかもしれませんが改善する方向に動いてくれるのではないでしょうか。

物がないことについて

これは、多少は仕方ないことですが、患者さんの安全を確保する上でも、定期的に見直す必要はあります。

安全で安心な医療を提供するためには、ある程度の投資は必要です。

患者さんの安全という観点から提案し、認めてもらうのはいかがでしょうか。

よく見直せば、不必要な物に経費が取られていたことが分かるかもしれません。

一度、職場の人で日頃からストレスになっていることを、共有すると良いでしょう。

身だしなみについて

これは規則で決まっていることとなると変更は難しいかもしれません。

しかし、もう学生ではないので、自分のスタイルは自分の責任で選択することが良いと思います。

私は、小物を上手く取り入れて、好きな色やスタイルを持つようにしていました。

小さな変化ですが、多少個性を出せたことで、だいぶ気持ちが違ったように思います。

お祝い事について

これは、自分の意思を伝える他にありません。

そもそもこういうものは、本来は強制的に行うものではないですもんね。

自分で解決できない場合は思い切って転職!

自分で改善する方法をいくつかご紹介しましたが、やはり一番手っ取り早いのは、そういう些細なストレスが発生する職場から転職することです!

辞めたいなぁと悩んでしまうより、そもそもそういう問題のない職場を選択してしまえば、自由に気持ちよく働けます。

例えば、通勤時間のかからない適度な距離の職場だったり、新設で綺麗な設備がある職場、最先端の医療機器や資材を取り入れている職場、個性を重視する自由度の高い職場、オープンで個人を尊重する職場などです。

自分の選択肢によって、可能性は無限大です。

もし、小さなストレスが看護師を辞めたい大きな理由になって悩んでいるのであれば、思い切って転職することで、もっと輝いて働けるはずです。

最後に

些細なストレスをどうするかは、自分次第です!

気づかない間に自分を苦しめることがないように、何が自分にとって一番大切か、見つめてみてください。

悩みは尽きないと思いますが、楽しく働けることが一番です!