何で私ばかり、いつも怒られるのだろう…と感じていることはありませんか?
人に何度も怒られたりすれば、大きなストレスとなり、看護師を辞めようかどうか悩むほど、追い詰められたりしますよね。
きっと誰もが同じような経験をしているのではないでしょうか。
ところで、皆さんは怒られた理由を十分に分析したことはありますか?
そこで、怒られてつらいと感じたり、辞めたいなぁと悩むことからもう一歩踏み込んで、怒られる理由やその対処方法について、一緒に考えてみようと思います。
なぜ起こられるのか理由を考えてみよう
先輩について考える
まずは、相手の態度や姿勢について考えてみましょう。
あなたに怒りを表した先輩の言っていることは、納得できるものでしたか?
それとも、腑に落ちない指摘に、憤りを感じていますか?
ここで大切なのは、先輩が、「怒った」のか「叱った」のかを見極めることです。
小さいようで、大きな違いがある両者ですが、一般的に、怒ると叱るの違いは以下のように言われています。
- 感情的になる
- 関係ないことも指摘する
- 将来性がない(ネガティブ)
怒り方の例としては、「もー、何度言ったらわかるの!バカなんじゃないの?」と、人格まで否定されるようなことを言われたり、無視されたりと、いじめに近い感情をこちらに抱かせるような態度が多いです。
また、今後どうしたら良いのかということを含め、建設的な話ができない場合がほとんどです。
- 落ち着いて話す
- 問題の部分のみに触れる
- 将来性がある(ポジティブ)
叱り方の例としては、「次に同じことがないように、どうしたら良いか一緒に考えよう」など、傾聴する姿勢や、親身になる態度を示すことなど、今後も応援する姿勢を伴い、相手との信頼関係が成立しています。
いかがですか?
あなたの先輩の立場はどちらと感じますか?
もし、「怒る」であったと感じるなら、あなた自身に理由があるわけではなく、先輩の方に問題があるのかもしれません。
例えば、思うように仕事が進まずイラついてしまったり、プライベートで問題があり、余裕がないなどです。
そして、この場合、きっと理不尽な思いをしていることが多いのではないでしょうか?
逆に、「叱る」方であったと感じた人は、あなたの方に課題(理由)があると感じている可能性が高く、先輩からの指摘に愛情を感じるため、憤りを感じることは少ないと思います。
また、先輩は、純粋にあなたのことを思ってくれていることからも、双方の信頼関係が成立しているため、指摘内容を素直に受け入れられるのではないでしょうか。
このように、まずは、自分が「怒られた」のか「叱られた」のか冷静に考えることが重要です。
この二つの意味合いに違いがあるように、対処方法も大きく異なるからです。
詳しくは、後半でご紹介します。
自分について考える
次に、自分の姿勢はどうか考えてみましょう。
あなたは、指摘された事項について、どのような態度や姿勢で挑んでいましたか?
例を挙げてみましょう。
「職場で決められたルールについて、多忙だったため、失念してしまい、指摘を受けた」
「職場で決められたルールについて、自己判断で省略し、指摘を受けた」
ニュアンスの違いは感じますか?
文章のみだと、分かりにくいですが、シンプルに考えてみると、前者については、ある程度仕方がないと感じるものの、後者に関しては、指摘をしたい気持ちが生まれませんか?
この違いは、謙虚な姿勢の有無ではないかと思います。
もちろん、それだけではありませんが、先輩に怒られてばかりで、悩んでいるという人は、普段どちらの態度で仕事をしたり、先輩と接しているでしょうか。
そのあたりを、自分の中で考えてみることも大切です。
要するに、自分の中に気づかなった理由がある可能性を、改めて考えるということです。
辞めたいと悩む前に、まずはこれらの分析をすることから始めましょう。
それでは、後半は、これまでご紹介した「相手に理由がある場合」と「自分に理由がある場合」について、具体的な対応策を考えてみましょう。
怒られてばかりの状況から抜け出すための対策
自分に理由(課題)がある場合
前半に挙げたように先輩から叱られたと感じたり、自分に課題があると感じたりした場合には、真摯に自分の至らない点を直す努力をしましょう。
よくある課題を例にして考えてみましょう。
これは、誰しも起こり得るものだと思いますが、あまりに頻回に同じミスをしてしまう場合には、対策が必要です。
人間は誰でも間違えるので、気合や根性だけでは乗り切ることは難しいので、自分なりのチェックリストを作成するのが効果的です。
私の後輩が、同じように何度指摘しても同じミスを繰り返すため、一緒に要因を考えたところ、焦るとパニックになり、必要なことも抜けてしまうことが分かりました。
そこで、自分なりのチェックリストを作って、多忙の時もそうでない時も、ひたすらそれを活用し、業務に臨みました。
ここで重要なのは、既存のチェックリストではなくて、自分でカスタマイズしたものを使用する点です。
そうすることで、改良も重ね、より実践的なものに仕上がり、さらに「また間違えてしまうかもしれない」という余計な心配をすることなく、業務に集中できるのです。
この成果は目覚ましく、きちんと確認する癖がついた後輩は、同じミスを起こすことなく、どんどん成長し、今では主任として頑張っています。
これは、あくまでも一例ですが、とても有効ですので、叱ってくれた先輩と一緒に考えてみてください。
これは、人としての姿勢にかかわる部分になると思うので、一朝一夕で変わるものではないかもしれません。
しかし、誰でも何かを学んだり、指摘されたときには、まず受け止め、謙虚な気持ちで自分を改めて振り返ることが重要です。
良かれと思って叱ってくれている先輩に、感謝の気持ちを表すぐらいの度量がある方が、将来伸びていきます。
とはいえ、人間ですから、何かを指摘されたら自己防衛本能から、とっさにムッとしてしまうこともあります。
そんな時は、深呼吸をして、「ありがとうございます」という癖をつけてしまうことです。
理不尽な怒りに、へりくだる必要はありませんが、先輩の言葉に愛情があるときは、感謝を口にすることで、自然と前向きになれますし、指摘した先輩も、清々しい気持ちになれますので、試しにやってみてください。
相手に理由がある場合
これは、まったく別の問題です。
明らかに理不尽で感情的に怒られた時は、毅然とした態度でいましょう。
そんな時こそ、一歩引いて、状況を客観的に観察する目を養うことに集中することで、憤りも感じにくくなります。
「あぁ、きっとさっき患者さんに苛立っていたから、私にも怒りがぶつけられたんだろうな」と考えられるようになれば、自分に理由があって怒られたのではないと客観的に理解でき、悩まずに済みます。
しかし、これがいじめに近いような怒り方をされたり、精神的苦痛を伴うような状況の場合には、自分だけで悩まずに、上司に相談しましょう。
また、それが難しい場合には、小人数の看護師で成り立っている職場や、上下関係のあまりない同世代の人が多い職場などに、転職することもお勧めです。
とにかく、理不尽な理由のせいで看護師を辞めたと思う必要はないということです。
最後に
何度も怒られて辞めたいと思っている人は、発想の転換で自分の中の課題を探したり、相手の真意がどこにあるのかを探ってみるのはいかがでしょうか。
いずれの場合も、対応方法を学ぶことで、自分の成長につなげることができるチャンスに変えられます!
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