看護学生の頃に何度も実習を行った病棟業務ですが、実際に就職してみると、また違った大変さが待っていたなんてことは、ほぼ全ての人が経験しているのではないでしょうか。
看護師という職業はどんな職場でも、本当に大変なものですが、特に病棟勤務は、その職場の雰囲気によっては楽しくも辛くもなり得ますよね。
今、病棟勤務を辞めようかどうか悩んでいる人がいたら、これを読んで少しでも前向きに看護師を続けていけるようになれば嬉しいです。
ここではお悩み別の転職先をご紹介します。
【悩み別】おすすめの転職先はここ!
皆さんが悩んでいる主な原因は、こういうものではないでしょうか?
多忙な業務が辛くて辞めたいと悩んでいるなら幼稚園勤務へ
病棟勤務はとにかく多忙ですよね。
こなしてもこなしても、次から次へとやることが溢れてきて、残業することも当たり前のような雰囲気があります。
特に、中間層の立場になってくると、後輩のフォローをしながら自分の業務をこなす必要があり、毎日目まぐるしい思いをしている人も多いのではないでしょうか?
私も病棟勤務をしていた時には、毎回残業は当たり前な上に、休日返上で病棟の勉強会に参加しなくてはいけないことが、本当に苦痛でした。
大げさではなく、本当に「いつか絶対辞めてやる」と誰に当たるでもない燻ぶった気持ちを抱えながら、毎日働いていたことを思い出します。
健康的ではないですよね。
そして何より、最終的に看護業務をすることが全く楽しくなく、苦痛で仕方なくなってしまいました。
皆さんはいかがですか?同じような気持ちを抱えていたりしますか?
もし、かつての私と同じ人がいたら、全く新しい職場に転職することをおススメします。
それは、幼稚園での業務です。
園児の健康面をサポートする仕事は、病棟に比べて多忙を極めることは少ないですし、何より健康な園児と触れ合うことで癒しの効果も期待できます。
最近ではアレルギーを持っていたり、呼吸器系に疾患を持っていたりする子供が多く、幼稚園や保育園での看護師のニーズは高いです。
もし、園児などの年齢の子供と接することに自信がない場合には、学童などを対象とした保健室の業務も良いかもしれません。
小学校の保健室や、移動教室などでの引率業務などがあります。
この辺りで、大きく環境を変えて、バタバタと業務に追われる毎日から解放されるのはどうでしょうか?
他の職種との関係に悩んでいるなら教育関連の職場へ
これも意外と悩んでいる人はいるのでは無いでしょうか。
診療科の種類に関係なく、病棟の仕事はチームワークを大事にしながら多職種で働く機会が多くあります。
例えば、基本的なところでは医師と治療方針の確認を行ったり、理学療法士さんとリハビリの進行度の確認をしたり、薬の確認で薬剤師さんに連絡するなど、数え上げればきりがありません。
その一つ一つで、コミュニケーションが上手くいくような関係がとれていれば、それほどストレスになることもなく、働くことができます。
しかし、簡単に意思疎通ができるような人ばかりではないですよね?
時には傲慢で、上から物を言う人も決して少なくありません。
そういう環境に嫌気がさして辞めたいと悩んでいるなら、看護大学や専門学校等の教員の仕事がおススメです。
そこは完全に看護師のみの世界です。
そして、あなたは学生に教える立場になりますので、上から高圧的に理不尽なことを言われることもないでしょう。
あなたが経験してきた病棟での知識や体験は、学生さんの大きな糧になりますし、生の声として臨場感を持って伝えることができます。
とても魅力的な教員になれるのではないでしょうか。
自分が学生の時の教員を思い出して、多忙そうと感じるかもしれませんが、最新の臨床の経験値は何よりも求められていますので、ぜひ検討してみてください。
夜勤が辛くて辞めたいと悩んでいるならクリニックへ
私が病棟勤務を辞めたいと思った時の一番の理由がこれでした。
夜勤シフトは本当に辛く、年々限界を感じ始めており、体力の限界だったと思います。
実際には、自律神経が不調を来して、生理周期が乱れたり、不眠が続いたりと、精神的にも肉体的にも健康ではなかったと、今でははっきりとわかります。
そんな状態の人がいたら、できる限り早く転職活動をしましょう。
自分の体が一番大切です。
私は夜勤のないクリニックへ転職することにしました、これが本当におススメです。
ほとんどのクリニックが、外来を中心としていますので、日中の仕事で完結します。
病棟の勤務に慣れていると、事務処理などもこなす必要のあるクリニックでの仕事は、最初は戸惑うかもしれませんが、すぐに慣れます。
病棟の多忙さに比べて、時間的余裕もありますので、ゆっくり自分のペースで業務を覚えることが可能なので心配の必要はありません。
また、ゆっくり働けることで夜勤で乱れた体調も回復します。
私は転職してから、自分がいかに無理をしていたか分かりました。
自分では全く気が付いていなかったのですが、自覚する以上にたくさんのストレスがたまり、家族がサポートしてくれてることにも感謝ができず、荒んでいたと感じました。
余裕が出てきてやっとわかったことです。
今、身に覚えがあるなと感じる人がいたら、クリニックへの転職を本気で考えてみてくださいね。
クリニックも多くの種類があるので、自分に合った好みの職場を検討してみてください。
病棟勤務の経験を活かして転職するならここがおススメです!
病棟勤務があるという看護師さんは、もちろん他の病院や介護系の施設などでも引く手あまただと思いますが、それだけではないことをご存知でしょうか?
実は、一般企業などは、病棟経験者を募集することがとても多いのです。
治験などの仕事や、医療機器販売の企業などは、一般的に病棟に出入りしたり、患者さんや医師とのコミュニケーションが必要なため、それらの経験のある人を求めます。
そうした時に、あなたの経験はとても大きな武器になり、見せ場となるので、そういった転職先を考えるのも良いでしょう。
また、他にも医療系の公益団体なども、病棟経験のある看護師さんを定期的に募集しています。
時には、官公庁でも募集していますので、ホームページをマメにチェックすると良いと思います。
特に、5年以上の病棟勤務を経験している場合には、だいたいどこの募集条件もクリアすることが多いので、前向きに検討してみてください。
とはいえ、病棟とはかなり毛色の異なる業務のため、ある程度の研修期間は絶対的に必要ですが、自分の強みを活かして新しい職場で働くことは、とても楽しいと思います。
その上、自分の経験を活かせるだけでなく、医療職ではない人たちとの交流もとても新鮮で、吸収することがたくさんあると思います。
少しだけ視野を広げて、新たな可能性を探ってみるのはいかがでしょうか?
最後に
一生懸命に、実習を重ねてきて、憧れの病棟勤務についたけれど、辛くて看護師を辞めたいなと思っている人がいたら、他の選択肢があることを心に止めてください。
辛い職場で思い悩んで看護師を辞めるくらいなら、楽しく働ける自分にあった職場を探しましょう!
選択肢は無限にありますので、きっと納得のいく職場が見つかりますよ。
少しだけ勇気を出して、踏み出せば、きっと新しい世界があなたを待っています。
早めの行動が◎
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