看護師さんが現在の職場を辞めたいと悩む理由は、その環境によって様々だと思います。

一般的に言われている多忙な業務に疲れてしまったり、職場の人間関係の悪化をストレスに感じたり、簡単に解決できない問題もたくさんあります。

しかし、特定の病院に勤めているからこその悩みというものであれば、転職という選択をすることで、解決できるかもしれません。

今回は、日本赤十字血液センターに勤務されている方のお悩み別の転職先について、一緒に考えてみましょう!

理由別、おすすめの転職先はこちら

日本赤十字血液センター特有の主なお悩みを挙げました。

皆さんが辞めたいと悩んでいる理由はありますか?

リスクが不安で辞めたいなら、企業へ

これは、最大の特徴と言って良いかもしれませんが、採血業務を中心に行うことを求められます。

一般の病院等で働く中で、治療の一環として行う採血とは比べ物にならないほどの回数を実施します。

献血対象者を判別するために、感染症や渡航歴などの自己申告が必要ですが、100%正しい申告をするとは限りません。

また、その人も知らないうちに何かの疾患にかかっていることも、全くないとは言い切れません。

そういった人たちを毎日相手にしながら採血を行わなくてはいけないこの職場は、ある意味大変なリスクを抱えているとも言えます。

もちろん、スタンダードプレコーションは完璧に行っているので、滅多なことは心配無用でしょう。

しかし、万が一針刺しなどの事故を起こしてしまったらどうしよう!!など心理的にも不安になることはありますよね?

日本職業感染制御研究会の調査では、針刺し切創の原因として、注射器による受傷が最も多いことが分かっています。

そして、リスクは感染だけではありません。

みなさんは、採血に伴う神経損傷等の合併症を、普段から実施時に意識したり、患者さんへの情報提示を十分に行っているでしょうか?

平成23年の日本赤十字社提出資料による厚生労働省作成調査では、525万人の献血者の内、55,551件が何らかの合併症を訴えていることをご存知でしょうか。

全てが重症な症状を呈しているものばかりではありませんが、これらのトラブルはある一定の割合で発生し、中には裁判に発展しているものまであるのです。

こういったことのリスクを背負いながら働くことをストレスに感じ、辞めたいと感じている人はいませんか?

それなら、企業へ転職することをおススメします。

企業と言っても、診療所のような医療行為を行う職場ではなく、一切の医療行為によるリスクが無いような職場です。

具体的には、電話相談の業務や、新規介護サービスの立ち上げ業務、医療系雑誌編集などの仕事です。

これらの業務には一切の医療行為が発生しませんので、自分が感染するリスクや、他人に合併症を負わせるリスクを回避することができます。

業務内容も異なるので、想像がつかないかもしれませんが、ご自分の身を確実に守るという視点で考えるのであれば、この転職先はベストです。

現在は医療過誤などのニュースも多く目にするようになりましたが、個人でもそういったリスクを自分なりに減らす工夫が必要な時代なのでしょう。

悩んでいるなら、転職を前向きに考えてみてくださいね!

スキルアップを目指したいなら総合病院へ

これも、先ほどの特徴に関連することですが、採血業務が多いが故に、それに対するスキルはとても向上する一方で、他の医療技術を行う機会がないというデメリットがあります。

立ち替わりやってくる健康な人への対応を行う中で、疾患を抱えた患者さんとじっくりと看護師として向き合いたいと思うことはありませんか?

物足りない、自分は成長していない気がするなど悩んで辞めたいと感じていませんか?

それはきっと看護師としての根本的な部分を求めているのかもしれません。

職場が原因であるのに、苦労してなった看護師という資格まで無駄にしてしまうくらいなら、楽しく続けられる職場に転職しましょう。

おススメの職場は総合病院です。

特に、ご自分がどのような診療科が向いているのかはっきりわからない場合には特に良いです。

総合病院の良いところは、施設内で異動が可能な点です。

自分に合っていない部署に配属されても、退職することなく変更できるため、決め内で専門性の固い職場に転職するより、最初のハードルが低いはずです。

それでも今すぐに、職場を変えることに抵抗がある場合には、転職先を探して新しい自分を想像したり、その職場で楽しく働く自分を思い描いてみましょう。

そういったココロの保険を持っていることで、今辛く感じている気持ちに少しゆとりが生まれると思います。

私も以前の職場を辞めたいと悩んでいた際に、悩みが大きくなりすぎて辛く、すぐにで辞めたいと日々感じていました。

特に意識をしているわけでもないのに、どうやって辞めようか、次は何の仕事をしようかと、繰り返し繰り返し考えていました。

それはもう地獄です。

自分の固定観念でがんじがらめになり、働くことが全く楽しくなくて苦痛しか感じませんでした。

しかし、自分は別の病院で働くこともできるという選択肢があることに気付いた日から、とても穏やかな気持ちになったことを覚えています。

気の持ちようと言いますが、楽しく働くためには重要なことですので、私のように辞めたいという思いに囚われている方はいらっしゃったら、だまされたと思ってお試しあれ!

きっと、少し楽になれますよ。

日本赤十字血液センター勤務の経験を活かせる転職先はここ!

新しい転職先という視点で言えば、日本赤十字血液センター勤務の経験を積んだ人は、どのような職場でそのスキルを活かせるのでしょうか?

それは、ご存知のとおり、採血のスキルを全面に押し出せる場所です!

どの医療現場でも採血は毎日のように行われるので、基本的にどこでも大丈夫ということが言えますが、より求められる職場としては、透析室や、在宅医療の現場、小規模病院などではないでしょうか?

透析室は言わずもがな、毎日多くの患者さんが来院するので、これまでの経験を十分に活かせるでしょう。

また、在宅医療や小規模な病院は、医師が常に常駐するわけではないので、看護師さん自らが判断して実施する場面がほとんどです。

そのような時に、確固たるスキルをもっていれば、自信につながりますし、的確な医療を提供できるという強みになります。

他にも、採血が必要な場面はたくさんあります。

看護学生に、基礎技術として指導するのも良いでしょうし、場合によっては全国にあるシミュレーションセンターなどに勤務するのも良いかもしれません。

可能性は無限にあるのではないでしょうか。

最後に

日本赤十字血液センターの業務はある意味特殊な職場だと思います。

だからこそ、その経験を最大限に発揮できる転職先を見つけられたら、あなたの強みを十分に押し出せ、やりがいを持って働けるでしょう。

どのような職場でも、看護師さんの仕事は大変なことが多いです。

時には辞めたくなって、つらくて泣きたいこともあります。

しかし、職場が原因の悩みなら、転職をすることで、その負担を少しでも減らせる可能性があります!

前向きに検討してみてください。

あなたの人生です、楽しく働きましょうね!