看護師を頑張っている皆さん、毎日疲れがたまっていませんか?少し一息入れたいと思ってここにたどり着いた方はいらっしゃいますでしょうか。

今回は、血管造影室を辞めたいと考えている看護師さんに、お勧めの転職先をご紹介できればと思います。

辞めたいと思った時が、新しい自分を発見できるチャンスかもしれません!前向きに考えてみましょう。

お悩み別の転職先ご紹介

血管造影室は、特徴がいくつかありますので、その特徴ゆえのお悩みをいくつか挙げてみました。

リスクが気になるなら特別養護老人ホームへ

何と言っても、まずはこれではないでしょうか。放射線被曝、血液暴露のリスクを常に身近に感じる職場、それが血管造影室です。

当然、リスクを最小限に抑える対策は十分に行っていますが、それでもゼロにすることはできません。ある程度は仕方がない部分です。

さらに、患者さんに直接的な処置を行う血管造影室では、緊急時の対応も念頭に置く必要があり、心理的なストレスも他の外来などに比べると大変高いと言えます。

皆さんは、この点にお悩みを抱えてはいませんか?特に、妊娠している方や、今後その予定がある方などは特に敏感になっているかもしれませんね。それは、当然の感覚です。

看護師としてがんばることも、とても重要なことですが、自分の気持ちに素直になることも重要です。

悩んているなら胸を張って転職しましょう。後ろめたい気持ちを持つ必要はありませんよ。

転職先は、特別養護老人ホームがおススメです。

ご存知のとおり、こういった施設では、ほとんど侵襲的な医療行為は行いません。どちらかというと、日常生活を支えるための医療を提供します。そのため、血液検査やレントゲン撮影などは行わないことから、リスクもさらされることもありません。

多少業務が異なることに戸惑いを覚えるかもしれませんが、それもすぐに慣れるレベルですので問題ないと思います。

いつもリスクを気にしながら働くより、思い切って転職して楽しく働ける環境を選択しませんか?自分を犠牲にし続ける必要はありませんよ。

スキルアップを目指したいなら救急部へ

これもおなじみの悩みかもしれません。とくに新人さんのころは、スキルアップに限界を感じて悩んだりしますよね。

血管造影室で働くと、その検査や手術に関する知識や技術に関しては、毎日のように専門的に行うことから実力が付きますが、それ以外のスキルを磨く機会はほとんどないのが現状です。

具体的には、患者さんの病状の変化を見て、何が起きているのか予測したり、病状に合わせてケアを変更するなどです。

これらの技術は実践が大事なので、やはり病棟で長い時間をかけて経験をする必要があります。その機会がないことに悩み、自分を卑下したり、責めて、辛い気持ちになったりしていませんか?

私の同期は、就職当時、血管造影室に配属されました。最初は慣れない業務についていくことだけで精一杯だったため、自分の置かれている状況を冷静に考える暇もありませんでした。

しかし、次第に他の同期がどんどん専門性を増していくことに焦りを感じ始め、あまりスキルアップしていない自分に嫌気がさしてきていました。そのことに悩みすぎて、看護師を辞めたいとさえ感じていたそうです。

その後、異動願いが通り、救急部で働くことになりました。そこでは、これまでの焦りがバネになり、水を得た魚のように一気に学びを深めていきました。

今でも救急部の第一線で働いていますが、スキルアップするために学校へ行ったり、セミナーを受けたりとますます楽しそうに働いています。

こういう姿を見ていると、スキルアップを目指すには救急部という転職が向いているのかなと感じます。

皆さんの中には、救急部へ漠然とした恐れを感じる人もいるかもしれません。患者の生死に関わる業務のため、緊迫した空気の中、毎日たくさんの患者をさばく必要がある・・・というようなイメージでしょうか。

しかし、実際には業務になれることでパターンがわかり、それほど慌てることもなく対応できるように誰でもなります。飛び込んでしまえば、それほど恐怖を感じるような世界でないことが分かりますので、ご安心してください。

私も実際、内科から救急へ転職した際に、漠然とした恐怖を抱いていましたが、働きだしてからはその心配も取り越し苦労であったことがわかりました。

知らない場所への転職は不安との戦いですが、住めば都とはこのことです。

まだ、転職先の選択肢に入れていない方は、ぜひ検討してみてくださいね。

血管造影室勤務の方にお勧めの転職先

さて、血管造影室にお勤めの方は、どのような強みをもっているのでしょうか。この強みをしることで、転職をする際に、さらなる上を目指すことができると思います。

ご自分で、強みを言えますか?それは、ズバリ血管系の知識と、医療被曝に対する知識が豊富ということです。

これは、他の診療科に勤務している人にはない特徴で、狭い範囲ですが、深い知識を持っているというものです。

そこで、皆さんにお勧めしたいのは、血管外科専門のクリニックや病院の放射線室などです。

まずは、血管外科専門クリニックについてですが、主に下肢静脈瘤の治療などを行うもので、まさに血管に特化した治療を行います。他にも、血管というだけあって、全身の血管置換などを行う施設もありますが、それは大学病院などのもっと大きな施設になります。

ここでは、クリニックレベルの規模をお勧めしたいと思います。というのも、これまでの経験でも、外来で患者さんの検査や手術を行うことになれていらっしゃると思うので、その経験を活かし、医師のサポートや患者さんへの説明フォローなどを上手く行えるからです。

もう一つの放射線室ですが、こちらも放射線のリスクについて、日常的に理解されているので、患者さんへの説明も、より明確で鮮明なものにできるので、患者さんの不安を取り除くことにも長けているのではと考えるからです。

患者さんにとって、検査というものはどれも慣れていない不安と共に行うことなので、その不安を分かりやすい説明によって取り除けるスキルはぜひ活かしていただきたいと思います。

特に悩みがあるわけではないが、次の職場を探している人や、まだ転職するつもりはないが、いずれはという方も、この強みを上手に活かして、さらなる高みを目指してみてください。

最後に

いかがでしたでしょうか?気になる転職先はありましたか。

まだ見つからない方も、ご自分の優先したいことに注目し、妥協しない職場選びを行ってくださいね。

せっかく苦労して取得した看護師の資格ですので、楽しく働けることが一番です。辛いこともあると思いますが、自分をいたわってあげてください。応援しています!