仕事は楽?辛い?
耳鼻咽喉科の仕事は、医療機関としての規模によってかなり違います。
地域密着型のクリニックでは、地元の人々との交流を楽しんだり、情報を提供することで感謝されたりと楽しめる要素がかなりあります。
総合病院の耳鼻咽喉科の場合は、楽しさと辛さが半々くらいで、患者さんの数がどっと増えるために辛いと感じる看護師も出てくるのです。その分、最新の医療技術、看護技術に触れられて、看護師としてスキルアップできるのは魅力的です。
どの医療機関でも、風邪や花粉症などで受診する科でもあるため、比較的患者数が多く、勤務時間外にまで診察が及ぶことも度々あるので大変と感じるかもしれません。
向いている人は?向いていない人は?
耳鼻咽喉科での看護師の業務は、鼓膜切開、内視鏡など治療や診察の補助が多く、治療技術について学び、知識を取り入れていく必要があります。
他の診療科に比べて診察時に取り扱う器材がたくさんあり、日々学ぶことが多く、それに伴い技術を身につける積極性、好奇心、勉強熱心な人が向いていると思います。出来れば一般的な看護師とは違った視点を持っていると良いかもしれません。
逆に向いていない人は、看護技術の発展に無関心な人、患者さんとのコミュニケーションが苦手な人です。
耳鼻咽喉科は、耳や鼻に症状が出て普段よりコミュニケーションが取りにくい患者さんが多いため、悩みに答えてくれるような人でないと不向きになってしまいます。また、患者数が多いこともあり待ち時間に対する配慮が必要になるため、コミュニケーション能力が問われてくるでしょう。
どんな求人を選ぶべき?
これから先も耳鼻咽喉科で働きたい、もしくは最新の医療技術を学びたい人は、大学病院や総合病院の求人がお勧めです。
仕事が多い分、学ぶ機会と時間がたっぷりとあって、身につけていくスキルが増えていきます。
逆にブランクがあって復職したい場合は、求人の中でも研修制度を充実させているものを選んでいきましょう。バックアップ制度が充実しているほど、ブランクを埋めて気にせず仕事ができます。
大学病院、総合病院、クリニック、診療所…それぞれの違いは?
大学病院は、大学という教育機関の附属施設であるため、研究と教育を優先し、若手育成に熱心です。看護学部の生徒が実習として訪れることも多いのが特徴です。また、他のクリニックで要精密検査となった患者が多く来ますので、より高度な検査・治療が行われています。
総合病院は、比較的大学病院と同等の検査・治療が受けられますが、在中している医師にもよりますが悪性疾患の治療を取り扱っていない場合もあります。
クリニックや診療所は大抵単科で、耳鼻咽喉科のみ、もしくは形成外科などの関連の少数の診療科で構成されています。地域と密着型であり、感冒、花粉症など患者にとって気軽に生きやすい病院であると言えます。
もし配属の希望が通らなかったら?
地道に異動願いを出しつつ、今出来る勉強をしましょう。ナースの看護技術はすべて繋がっていますから無駄になる勉強はありません。
むしろ、耳鼻咽喉科は細心の医療知識が必要とされる診療科で、どの部署に配属されるにしろ無駄にはなりません。
どうしても耳鼻咽喉科で働きたい人はどうしたらいい?
今出来る勉強を続けるべき!!
耳鼻咽喉科は大変専門性が高いのが特徴で、他の診療科と共通する看護技術に加えて、耳鼻咽喉科特有の知識を蓄えておかなくてはなりません。
配属希望が通らなかった、希望の病院に入職できなかったなどの理由なら、今のうちに耳鼻科特有の知識をため込んでおき、その後の就職活動、転職活動に活かしましょう。
私の勤務する病院にも、耳鼻咽喉科専属を条件に入職した看護師がおり、「耳鼻科以外に異動になるなら辞める」と耳鼻咽喉科にプライドを持って取り組んでいる看護師もいます。
未経験の看護師でも働ける?
未経験者が「働きたい!」と意思を持つ場合、出来れば歓迎したいところではあります。しかし、耳鼻咽喉科は取り扱う器材も多く、内視鏡介助など特殊なスキルが必要となってきます。そのため、異動直後は戸惑い、苦労することも多くあるかもしれません。
ですが、若手育成のために十分なサポートを行い、耳鼻科の楽しさを伝えていきたいと思っているので問題はありません!!
アルバイトやパート勤務はある?
もちろん、アルバイトやパート勤務などの非正規職員は多く、クリニックや診療所などの小規模な医療機関であるとほとんどのナースがそうなります。
夜勤は多い?日勤のみでも働けるの?
小規模なクリニックや診療所、入院施設のない病院の場合は、夜勤がなく日勤のみで働けます。
大学病院や総合病院、専門病院などの大規模な医療施設の場合であっても、また手術を必要とする場合でも、入院が必要なく日帰りのことが多いのが耳鼻咽喉科の特徴なので、夜勤もそれほど大変ではありません。
早めの行動が◎
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