耳鼻科看護師に身につくスキル
検査介助技術・検査に関する知識
耳鼻咽喉科の看護師として働くにあたっては、通常の業務から様々なスキルが身についていきます。検査業務では、耳鏡検査や耳管機能検査、平衡機能検査、耳領域や鼻領域での画像検査、そのほかに鼻アレルギー検査や嗅覚検査、鼻腔の止血処置、インピーダンス検査、鼻鏡検査、鼻漏最近検査といった検査の介助も行います。
もちろん、鼻処置や鼻腔洗浄の介助も担当し、治療業務では人口内耳に関する基礎知識が身につくほか、口腔から頸部への視診・触診、扁桃病巣感染症の介助などもあります。
検査業務として身近なものというと、鼻アレルギーの検査です。鼻腔内から綿棒で鼻汁を採取し、鼻汁をスライドグラスに塗布した上でメタノールによって固定し、細胞を染色して顕微鏡下で染色した細胞を観察。そこから鼻閉の有無や発症の時期、発症の誘因、好発しやすい季節、発作性に起こるくしゃみの有無などを判断します。
直接施術者になることはなくても、検査結果にふれる機会はあり、そこで項目について判断するスキルなどを伸ばしていくことは可能です。
また、標準聴力検査においては耳の聞こえの程度について調べ、難聴やめまいなどといった聴覚平衡系の疾患についても診断をします。検査をする上では、患者さんにヘッドホンをしっかりと装着し応答器を握ってもらい、音が聞こえたらボタンを押し、音が聞こえている間は連続して押し続けるように指示し、耳鳴りがある場合は、耳鳴りの音に気を取られずスピーカーから音が聞こえたらボタンを押すように促します。
ネブライザーの介助は耳鼻咽喉科において特徴的な業務であり、患者さんには適切な看護を提供しなければなりません。吸入液を準備して、注射器によって薬液注入部に注入します。それからコンプレッサーとの接続部に鼻用ネブライザーを接続し、患者さんへ渡します。患者さんが鼻用ノズルを両側の鼻入口部に装着したことを確認してからスイッチを入れ、鼻からゆっくりと息を吸って口から息を吐くように指導します。
ここでは鼻の奥にノズルを入れすぎていないか、また耳の違和感がないかどうかを確認し、エアゾル粒子が適切に患部まで届いているか、鼻から吸って口から出す呼吸法ができているかも把握する必要があります。
喉頭に関しては病気の原因として最も多いのが声帯病変であるため、声帯の観察や喉頭の視診が大切です。そこで、内視鏡を利用した喉頭ファイバースコープ検査が主に行われています。
ファイバースコープの種類は大別して「軟性鏡」と「硬性鏡」との2種類があり、軟性鏡は鼻、硬性鏡は口から挿入し、検査を行います。軟性鏡の場合は患者さんを座らせ、片側の鼻腔から静かに声帯がある部位までファイバーを挿入します。硬性鏡であれば患者さんに座ってもらい、舌を前に突き出してもらいます。そこで片手で患者さんの舌を引っ張り、もう片手で内視鏡を挿入します。
関連資格
- アロマテラピー検定や日本アロマテセラピー学会認定医療従事者
- 禁煙支援専門看護師
- 健康運動指導士
- 血管診療技師
- 呼吸療法認定士
- サプリメントアドバイザー
禁煙支援専門看護師
日本禁煙科学会によって認定されていて、禁煙外来でも活かす事の出来る資格です。禁煙を望む患者さんの意思を大切にして、意思を継続できるように指導していきます。
研修のカリキュラムを受講すると資格は得ることができますが、そのためには日本禁煙学会会員になってから5年以上かつ、同時に実務経験として5年以上の禁煙者に対する指導や啓蒙活動経験も求められます。講習会や学会では多くの事例や禁煙への取り組みについても紹介されていて、実務でも多くの人に適した支援を提供する事が可能になります。
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