常勤看護師と派遣看護師の時給比較

看護師の派遣時給相場 2,000円前後(1,500円~2,500円程度)
その他の派遣時給相場 850円~1,200円程度

看護師の派遣時給相場とその他(看護以外)の派遣時給の相場を比較すると、看護師の時給が如何に高いのかが分かります。

また、常勤雇用の場合の平均年収は約470万円前後で、これを時給に換算した場合は2,340円です。(ボーナスを加算して計算し、平均労働時間で割っています)

こうしてみると、派遣社員の場合と正職員の場合とでは大きな差がある訳ではありませんし、平均値を考えればほぼ同じです。

しかし、派遣で働く場合にはボーナス制度がなく、普段の時給のみで給与が構成されています。上記の時給(2,340円)に換算した数字もボーナスを加算して計算しているため、実際は正職員として働く方が2,000円⇒2,340円と、この差だけ高くなります。

所得で考えた場合には、それほど差はありませんが上記を考慮すると正職員の方がやや高いです。

ボーナスを得られる正職員として働くか、いろいろな意味で身軽な分ボーナスがない派遣として働くのか、自分自身の考えによって働き方を選択できます。

サービス残業によって事実上の時給が異なる?!

まず派遣看護師は、基本的に残業はなく、残業になった場合は残業代が給与に加算されると約束されています。残業代を支払わなければ派遣先が契約違反したことになるため、サービス残業になることはありません。そもそも残業をしたくなくて派遣として働く人が多いため、これは当然のことです。

しかし、正職員として働く場合は残業をしても残業代が出るとは限らず、サービス残業になっているケースは多くあります。そうしたサービス残業分の労働時間を考慮して時給を計算した場合、1,800円になってしまいます。

派遣はそもそも残業がないことを前提にし、残業になると残業代が加算されるため、最初の時給相場どおり2,000円が時給相場になり、サービス残業を考慮して計算に入れた時の正職員よりも派遣の方が給与が高くなる結果です。

「派遣」で働く場合と「正職員」として働く場合では、「ボーナス」と「サービス残業」が比較のポイントです。

求人情報から給与を読み取る

時給に換算して給与を把握する

ポイントを抑え、実質的に給与が高い方を選ぶのが賢い選択の仕方です。

求人に出ている給与をまず調べ、その上でボーナスからサービス残業額を引きます。そうすることで、初めて正職員と派遣との違いが明らかになり、時給を比較できるようになります。

派遣社員は、時給だけで給与の相場が分かり、判断しやすいという点で優れています。

交通費が支給させるのか否か

基本的に派遣社員の仕事では交通費が支給されず、自腹で通勤するのが普通とされています。10件の派遣求人のうち、7件までは交通費を支給してもらえないと考えていると良いです。残り3割は、逆に言えば交通費を支給してくれるかなり太っ腹で珍しい職場と言えるため、狙いどころです。

交通費が支給されないのであれば、勤務先の最寄り駅、自宅からの最寄り駅までの運賃、バスの運賃などをあらかじめ計算し、給与からどのくらい持っていかれるのかを考えておく必要があります。

そうしないと、せっかく高い時給を貰っていても交通費をそこから差し引くことになり、手元に残る金額が低くなる危険性があります。時給相場はあくまで目安であり、必要経費を計算しておくのも求人を選ぶ上で必要不可欠な要素です。

少し事情が違うのは、紹介予定派遣で働く場合など、一部の派遣では時給ではなく月単位で給与を表示していることがあるので、この場合は勤務時間で割ってみて、時給表示と比べてみる必要があります。