看護業務に慣れてくると、上司から任命される「リーダー業務」。

チームメンバーをまとめたり、自分以外のことに目を配ったりと、業務量が一気に増えます。

自分は上手くこなせているのかと、不安に思っている人も多いのではないでしょうか。

私も、リーダー業務を行うために、本当にいろいろなことを手探りで勉強しました。

何もお手本がない中、自分なりの方法を学んだため、いくつか今でも役に立っていることを学習することができました。

ここでは、皆さんに、その内のいくつかをご紹介させていただきます。

試しに一つでもいいので、取り組んでみてください!とてもお勧めです。

リーダー業務を上手くこなす方法

リーダー業務を前向きに行う上で、あなたの背中を押してくれる方法をご紹介します。

医療業界以外のお手本を探す

看護の世界にいると、医療業界以外の世界について、ついつい疎くなってしまいますので、この方法はとてもオススメです。

世の中の会社勤めをしている社会人は、自分の出世と共に、管理業務を行うことは当たり前です。

管理職者研修などが、社内で整備されていることは稀で、みんな自分で本を買ったり、講習会に参加するなどして、リーダーにふさわしい人格や、業務遂行能力を磨いているのです。

そのため、巷には様々な管理者向けの書籍や、研修などがたくさんあります。

その中には、ビギナー向けの基礎的なものもありますので、一般企業の知識が必要ということもありません。

看護師さんは、専門的な知識や技術の習得を優先させて訓練されているため、マネジメント能力を鍛える機会が、少ないように感じます。

どちらかというと、現場で自己流に学んだ方法で職場をリード、管理していることがほとんどです。

もちろん独自の方法が悪いわけではありませんが、しっかりとエビデンスに基づいた、医療業界以外の知恵を借りることは、井の中の蛙にならずに、安定したリーダー業務を行う大きな力になります。

私も、リーダー職についた際に、真っ先にこの方法をとりました。

その結果、リーダーに必要な素質や、振る舞いを学ぶことができて、ぶれない芯ができたことを今でも覚えています。

これは、ぜひオススメですので、ちょっと息抜きに、外に目を向けて見てください。

自分をリーダーに任命した上司の意見を聞く

これも、最初に確認しておくと良いと思います。

あなたにリーダー業務を依頼した上司は、あなたに期待と信頼をもっているからこそ、任命しているわけです。

つまり、それはあなたの長所であって、自信を持つべき部分なのです。

上司が自分に何を期待しているのか、どのような対応を行うことが望まれるのか、意見を聞いておけば、自分に少し自信が無くなって、つらくなったり、辞めたいなと思った時の心の支えになると思います。

誰かに認めてもらえたという記憶をしっかり持っておくことは、いざという時に背中を押してくれるものです。

もしかしたら、最初だけでなく、継続的にアドバイスをもらうのも良いかもしれません。

あなたの長所を見ていた人なら、逆の短所も見えているはずなので、的確なアドバイスが適宜もらえるのではないでしょうか。

多面評価を依頼してみる

多面評価をご存知でしょうか?

これも一般企業では良く取り入れられている方法ですが、職場の人に自分を客観的に評価してもらうものです。

リーダーとしての振る舞いや、業務をについて、5段階などで評価をしてもらう方法です。

これは、リーダー業務を開始してある程度してから実施する方が、意味があります。

実際に私は、リーダー業務開始後して半年ほどで実施しました。

というのも、自信を持てずにいた私を見ていた上司が、これを行うように勧めてくれたのです。

その時は、リーダー業務を上手くできていない気がして、辞めたい気持ちでいっぱいだったので、正直なところ、評価結果をみることが、とても恐ろしかったことを覚えています。

しかし、結果は逆で、高評価の項目がたくさんありました。

自分ではできていないと思っていたことが、数値として高い評価をもらえたことで、大きな自信につながりました。

また、低評価の項目についても明確に分かることで、今後はどの部分を修正していけばよいかが分かりやすく、前向きに取り組めるきっかけになったのです。

誰でも、他人の評価を受けることに、とても抵抗はあると思いますが、得られるものはとても大きいので、行ってみてはいかがでしょうか。

ちなみに、この方法は、リーダー業務を行っている人だけではなく、全ての管理職についている人が行う方が、より効果が高いと考えられますので、職場全体で行うのも良いかもしれません。

最後に

いかがでしたか?

背中を押してくれそうな方法や、取り組めそうな方法はありましたか?

これまであまり耳にしない言葉や方法のように感じるかもしれませんが、世の中では広く一般的なものとして扱われている方法です。

医療の世界を飛び出して、違う世界の知恵を上手く活用することで、あなたの看護師としての幅が格段に上がるはずです。

人間力が必要と言われる看護師の仕事は、奥が深いですね。

自分に自信を持ってください。

一緒にリーダー業務を頑張りましょう!