20代 女性

私の勤めている病院は、救急車搬送件数が年間3900台です。広い範囲から救急搬送を受け付けていて、隣の県からも患者さんが搬送されることがあるくらいです。夜勤は看護師2名で行っています。

90歳代の女性の患者さんが自宅で倒れていて、近所の人が見つけてくれて救急搬送されるということがありました。その後は、肺炎とナルコーシスで酵素療法を受けていました。それまでは、自分の身の周りのことは自分でできたのに、入院後は一日中ベッドにいる状態です。

ある日、その患者さんから「こんなことなら早く死んでしまいたい」という言葉が出るようになりました。私は治療の重要性を説明しまた。

そして、病室に訪れると必ず「やって欲しいことはありませんか?」と聞くようにしました。ケアの時には手を握り、話をしっかりと聞くようにして、不安や苦痛の軽減をはかりました。そういったことからだんだんと笑顔も見られるようになりました。


30代 女性

一般病棟から救急外来に異動しました。以前の病棟勤務の時は、患者さんとの間で辛いことや困らされることなどもたくさんありましたが、看護している患者さんが落ち着いて過ごしている姿を見たり、元気に退院する時に満足感を感じることができました。

しかし、今回は希望したわけではない救急外来配属になり、患者さんとの関わりがとても短い仕事内容でむなしさを感じてしまいます。

その一方で、勉強になることはたくさんあり、急変や急性期の看護に慣れない私には勉強になることは多いと考えます。

ですが、外来で働くことのやりがいはよく分からない状態です。救急外来の経験がある人に、やりがいなどを教えてもらうと「この部署で頑張ってみようか」という気持ちにもなれるのですが…

救急外来は月に数日出るのですが、正直難しいことが多いです。救急外来で生き生きと働くには、自分の判断で素早く動ける機転が必要なようです。それが自分にはないので、難しく感じるのかもしれません。

短い時間での対応だからこそ、患者さんとの関わりの大切さを感じることもできました。長い看護師人生の中で救急外来での勤務は役に立ちます。救急外来を経験してから病棟勤務に戻ると、救急外来での経験や身に付けたスキルが役立つでしょう。


40代 女性

現在の病院の二次救急外来に約1年間勤めています。救急外来の経験はそれ以前にもあったのですが、現在の職場は二次とはいっても三次の救急外来に近い職場で、今までの職場とは勝手が違う部分がありそれまでの経験が役に立たないことも多いです。

きつい口調で注意する医師もいて、医師との関係は良くありません。それでも情けない思いはするのですが、勉強にはなります。体調不良になってしまい出勤を拒否する自分を奮い立たせて仕事に行っていますが、帰宅後に落ち込んでしまうことも多々あります。そういったことから他の病院などに転職することを考えています。


50代 女性

私の病院の救急外来では、現在新卒看護師は採用していません。しかし、キャリア採用者であっても仕事に慣れるまでは技術面や精神面でのサポートが必要となってきます。

みんなで勉強するという意識を持って、勉強会などを週に1回のペースで行っています。高度で忙しい部署であるからこそ、教育はゆっくりと丁寧に行っています。一人一人のレベルにあった教育を行っています。

若い人には、将来やさしさ思いやりを持ったナースになって欲しいと考えます。救急ナースに必要な知識や技術をつけることはもちろん、その基礎となる優しさや思いやりを忘れないで欲しいと考えているのです。こういった思いやりは患者さんに向けられるだけでなく、ナース同士にも向けられていきます。

その結果、様々な年齢層のナースが気持ちよく働ける職場の雰囲気をも作っていくのです。BLSヘルスケアプロバイダーの資格を取得するなど救急外来で仕事をすることで、しっかりとしたスキル取得して欲しいと考えています。