愛知県在住の看護師の中で、フライトナースとして活躍してみたいと思って求人を探している人もいるでしょう。

フライトナースになるためには、ドクターヘリの運用をしている病院の救命救急センターで勤務する必要があります。

愛知県では、ドクターヘリの運用をしている医療機関があります。それは愛知医科大学病院です。

愛知医科大学病院の高度救命救急センターに勤務すれば、フライトナースとしてドクターヘリに同乗して患者の応急処置ができるかもしれません。

愛知県のドクターヘリの概要

厚生労働省では、2001年度から日本全国の医療機関を対象にしてドクターヘリ事業をするにあたっての条件を満たしているかどうかの選定をスタートさせました。

その中で愛知医科大学病院は愛知県のドクターヘリの基地病院として、2002年1月から運航をスタートさせています。日本全国で4番目のドクターヘリ導入医療機関となりました。

ドクターヘリを運航するときには、愛知医科大学病院の高度救命救急センターに所属する医者と看護師がそれぞれフライトドクター・フライトナースになって、要請のあった現場に急行します。

ちなみにフライトナースは高度救命救急センターに所蔵する看護師がローテーションで担当する形をとっています。

愛知医科大学病院のドクターヘリですが、運航などの管理は中日本航空が担当しています。使われているヘリですが、ユーロコプター社製の小型機です。

コンパクトサイズになっているので、多少敷地の狭い救急現場でも着陸できるだけの能力を有しています。騒音が少なく周りに迷惑をかけることはないです。

また機内には人工呼吸器や心電図、除細動器などの救急用の医療機器や応急処置をする時に必要な各種医薬品も搭載されています。

愛知県のドクターヘリの活動範囲

愛知医科大学病院の所有するドクターヘリですが、原則愛知県内を対象にして飛行します。愛知医科大学病院から愛知県の県境まではどんなに遠いところでも片道70km圏内にあります。

この距離であれば、どんなにかかっても片道25分程度で現場に到着できます。愛知県でも郊外に行くと道路事情が満足ではない地域もあります。

救急車で搬送するよりも圧倒的に早く移動することも可能で、より質の高い救命活動ができるようになります。

原則愛知県内が活動範囲ですが、岐阜県や三重県、静岡県、長野県のような隣県から出動要請があれば、現場に急行することもあります。

また大きな災害・事故などでほかの都道府県から多数疾病者が出ていて協力要請のあった場合も、活動することもあります。

フライトナースとしてキャリアアップしたいと思っている看護師にとって、ドクターヘリがどの程度の頻度で出動しているかも気になるところでしょう。

2014年度の活動実績を見てみると、270回以上出動しています。直近5年間の出動実績を見ても、だいたい250~300件くらいの出動で推移しています。

ですから1日1回弱の頻度で出動要請が来るので、フライトナースとして活動することも多くなるでしょう。

救急医療のスペシャリストになれる病院

愛知医科大学病院ですが、基幹災害拠点病院の指定を受けています。

今後起こると見られている東海・東南海地震などの大震災、バスや飛行機事故などの大事故が発生した場合に患者の受け入れを実施しています。この時、高度救命救急センターが中心的な役割を担うことになるでしょう。

その他にも先で紹介したように、ドクターヘリで現場に急行する機会もたくさんあります。

愛知医科大学病院の高度救命救急センターに転職すれば、フライトナースとして、救急看護の経験をたくさん積むことができるはずです。

救急看護の世界でキャリアアップをしたいと思っている愛知県在住の看護師がいれば、愛知医科大学病院の求人情報はチェックしておきましょう。

愛知医科大学病院では災害医療研修を随時実施しているので、災害医療の知識やスキルを磨くことも十分可能です。