1つの部署に勤務して3年から5年位経つと、異動の対象にされてしまうことが多いと思います。

「異動したばかりなのにもう異動?!」「研究の最中なんだけど」という腑に落ちない、モチベーションが下がる異動もあったりします。

あらかじめ異動先を上司から打診されることもなく、たいていは△月から〇病棟へ異動と発表されます。そしてそれが時には家族の生活のリズムを乱してしまうこともありますから一大事です。

看護師さんがラッキーだと思える異動ばかりだと良いのですが、新しいところに馴染めずに辛さだけが増して、いっそ辞めてしまいたいと考えてしまう方も多いようです。

我慢を重ね、鬱になってしまった看護師さんも中にはいます。

そんな事にならないうちに、辛さを感じたら何かしらのアクションをしなければいけませんね。

異動で辞めたくなってしまった看護師さんの声

実際に異動を言い渡された看護師さんの声を聞いてみると・・・

産後に外来で働いていたのに病棟に異動となり、あわてて夜間子供を見てくれそうな場所を探すはめに…
特殊な機械器具は覚えるのが苦手だし、ドクターも怖いから手術室は嫌なのに…
ターミナルの患者さんが多くて、かなり気が重くて滅入る…
採血室勤務になって、ひたすら採血だからつまらないしやる気をなくしちゃいました。
育児時間が欲しいけど、忙しい病棟じゃ絶対無理に決まってる!

異動を蹴るわけにもいかず、その辛い現実との戦いですよね。

異動で辛いと感じたときにどうしたら良いか

少しだけ頑張ってみる

まずは、最初から絶対困難だという部署でなければ、少しだけ頑張って働いてみてはどうでしょう。

「苦痛な異動だったけど案外この部署も楽しいかも」とか、だんだん仕事を覚えてくると「なんだ私にも出来たわ。」と自信に繋がります。そうすると心にゆとりができてもっと周りが見えてきます。

以前ターミナルの方が多くて嫌だと言っていた看護師さんが、いつの間にか緩和ケアの認定看護師になっていたということがありました。

気持ちって時間の経過とともに変わることもありますよね。

友達や先輩に相談してみる

異動先で新しい友達が出来るかもしれませんし、悩みが同じで話があえば気持ちが少し軽くなったりもします。

また理解してくれそうな先輩と話してみるのも良い事ですよ。いいアドバイスがもらえるかもしれません。とにかく一人で考え込まず、人と話すことは大事だと思います。

上司に事情をしっかり伝える

一人一人の事情をしっかり把握している上司ばかりではありません。

だから、自分はこんな事情があって、遅くまでは時間外勤務が出来ないとか、こんな事を思っているなどとアピールする事も必要な事だと思います。

優しい上司ならじっくり聴いてくれ、それだけでも気分が違いますよね。

部署異動をお願いする

家庭の事情で帰宅時間が遅いとまずいとか、子供がいるから夜勤は難しいなどという場合には、遠慮していないで異動をお願いしましょう。

周りのスタッフにも気を使わせてしまうことになりますし、なにより家族に支障をきたしてもいけませんしね。

慢性的な人員不足だったりすると、異動を希望してもすぐ叶うというわけにはいかないこともありますから、なるべく早めに言っておくほうが良いでしょう。

ゆっくり休むのも大切

やっぱり職場が辛すぎて、食欲がないとか眠れないという事になってしまったら、病気になります。それにそんな状態で働いたら、重大ミスにも繋がりかねません。

看護師さんだって人間ですから、具合が悪くなる時もあります。有給休暇があることですから、体調を考えながらうまく休みをもらうことは大事なことです。

いっそのこと転職してしまうのもアリ!

どうしても辞めたいモードなのにそのまま働き続けていたら、自分だけでなく家族に、そして職場にだって良くはありません。辞めても良いと思います。

それに毎回、異動時期の緊張と異動先の辛さ、慣れるまでの時間、これが年齢も関係なく退職までつづくのですから厄介なものです。

いっそ辞めてしまった方が楽な気がしてきます。

でも看護師が嫌いでないなら、せっかくの資格を無駄にしたくありませんよね。

看護師を辞めずに転職する方法があります!

職場は病院だけではありません。クリニックや高齢者の介護施設などがあります。異動もなく、あったとしても病院ほどの異動ではないので、気が楽だと思います。

自分が経験したことのある単科のクリニックなら力が発揮出来るでしょうし、経験したことがないからやってみたいと思ったら興味のある職場を選んでも良いですね。

また自由な時間も欲しいという場合は、常勤でなく非常勤という方法もあります。家庭の事情を抱えている方には特に、時間に融通が利く方が嬉しいですね。

自分の条件にあった所に転職し、経験を生かしながら、活き活きと働きたいものです。