最近は男性看護師が増えてきていますが、まだまだ病院は女性が多い職場です。女性が多いと、何かと人間関係のトラブルはつきものです。派閥があったり、師長との関係など例を挙げたらきりがないです…

新人時代は、主にプリセプターとの関係が重要になってきます。プリセプターとの関係は、新人時代に一番悩む事だと思います。

私が新人だった時は、プリセプターが厳しい方でしたので今でも叱られたり、失敗したときの夢を見てしまいます。本当によく育てて頂いたので、お陰様で他の病棟に異動になったり、転職の時はこの経験がとても役立ちました。

先輩看護師との人間関係を築くには?

私は当時、内科の混合病棟に所属し、同期が4人いました。配属された病棟の第一印象は、そんなに厳しい雰囲気はなく全体的に年齢層が若く、明るいイメージでした。

しかし、実際働き出すとそこは入退院が多く、寝たきり状態の患者から認知症の方、夜間の不穏行動がみられる方など、そんな中でレスピレーターを付けている患者もいてとても忙しく、常にナースコールの対応をしているような病棟でした。

職場(病棟)には誰よりも早く出勤する

新人達は一番に病棟に行き、カルテから情報収集をし、先輩たちが出勤したら必ず挨拶をします。勤務前には必ず担当する患者さんの情報を確認するため、カルテは取り合いになります。やはり、新人は先輩に迷惑をかけることなく、先輩が使用する前に情報収集を済ませておくことは大切です。

また、カルテ以外にも清拭で使うタオルの準備、処置で使う物品の確認など、始業時間前にやらなければならないことはたくさんあります。勤務開始時間ギリギリに来る新人看護師もいますが、先輩看護師が始業前に準備したものを平気で使うとなると、「新人のくせに」「いつも1番最後に出勤する」と言われてしまいます。

私の職場でもそのようなことを言う先輩もいましたし、先輩たちが新人の時にも同じ扱いをされて来たのだと思います。少し幼稚な争い?のようにも感じますが、「頑張っているな」「やる気があるな」「教えてあげたいな」と感じて貰うことも人間関係を構築していく上では大事なことなのです。

自分が経験したい処置の前には声をかける

当時は担当制ではなく三人一チームで患者を分けていたので、同じチームの先輩方に「宜しくお願いします」と挨拶をし、もし入院や退院など他のメインイベントとなる検査介助があれば一緒にさせていただきたい旨を朝一で声をかけておくようにしました。

そうしないと、それぞれ動き出すと別々のケアを常にしているので、いつの間にか終わっていた…なんてことがあったからです。そして、「何やってたの」と叱られてしまうのですね。ですから、自分から「その時は声をかけてください」と時間がある朝にお願いしておくと良いと思います。

事前学習は必須

必ず事前学習はしておきましょう。絶対、先輩たちから質問されますから準備はしておきましょう。

もし、わからなくて答えられなかったら「わかりません」とだけ言うのではなく、「勉強不足でしたので、調べてまた報告します」などと意欲を見せるようにしましょう。そうやって前向きな姿勢を見せることで「やる気があるな」っと思ってもらい、いろいろと教えてもらえるようになりました。

私がプリセプターの立場になった時、プリセプティの新人看護師から「寝ちゃってやっていません」と言われたことがありました。新人は気疲れもするし、仕事をするということにも慣れていないため大変なのは分かります。私もそうでした。

しかし、患者さんの前に立ったら1人の看護師に変わりありません。疲れていて出来なかった、眠くて出来なかったは通用しません。患者さんに安全で安楽な看護を提供するために、必要な勉強は事前に学習することは必須です!!

私の場合、同期がいたのでみんなそれぞれプリセプター、他の先輩看護師との関係で悩みをもっていたので、仕事終わりは食事に行ってストレス発散をしていました。同期は今でも大親友で、一緒に新人時代を乗り越えた大切な仲間です。

お互い、励まし合ったり、アドバイスをしたり一緒に成長できます。新人の方々には同期を大切にして頑張ってほしいです。