ボディメカニクスとは、患者さんも看護者も安楽に快適にケアをされる、ケアをする最も有効な知識や技術です。

自分と患者さんの負担ない身体看護技術を習得したいのは、どの看護師のも思われることです。

肉体労働や筋肉、関節に負担のかかる看護ケアが多い医療現場で、如何に安楽に安全なケアが出来れば仕事も楽しく前向きになれる事かと感じることがありませんか?

また、看護師に負担が少ないと言う事は、患者さんの安楽にも直結します。

安心して身を委ねられる、看護師の明るい対応で申し訳ないと言う思いを軽減出る等の効果もあります。

しかし学生時代に学んだボディメカニクス理論も、看護実戦の場ではなかなか活用できす、腰痛や肩こりの原因となったり、初めは気をつけていたけれど、いつの間にが自己流となりその原理原則を忘れたケアになることがあります。

今一度、ボディメカニクスについて理解を深め、自分の動きやすい、患者さんの安楽なケアを思い返しましょう。

「ボディメカニクスの知識や技術を使った体位変換」項目達成のためのポイント

ボディメカニクスの効果を知り、最小の労力で疲労や身体的負担少なく看護できる技術を習得します。

ボディメカニクスの原理原則を知り、無理ない姿勢で介助することは、患者さんの安楽性にも関与します。

ボディメカニクスの基本

【1】重心を低くし、支持基底面を広く取ります。

支持基底面とは、身体を支えるために、床と接している部分を結んだ線の事を言います。

これが広いことは安静を意味し、基底面が重心内にあると、体は安定し、立位が安定します。

その面積が広い事が安定に繋がり、両下肢を肩幅に開き、腰を落とすことが最も安定した状態です。

起立の姿勢で押される場合と、下肢を開き腰を落とす姿勢で推される場合では、そのぐらつきに違いが出ることが分かるでしょう。

【2】出来る限り患者さんに近づく。

対象に近づくことで、距離を感じることなく自然な介助が行えます。

しかし、人間にはパーソナルスペースがあり、接近しすぎると不快感を与えます。

顔の持っていきかた、患者さんの同意と言葉かけにより、看護者受け入れる体制を持って接近します。

【3】てこの原理を参考にする。

てこの原理とは、支点、作用点を応用し、体重移動を用いた移動や変換をで身体の軽減した介助が行えます。

持ちあげることなく、肘や膝等の関節を用い、その屈曲と力動を考慮した動きを実践します。

【4】膝の屈伸や関節を用いた平行移動の実践を習得する。

持ちあげる、抱える等の行為は、身体的負担が高まります。

よって、ずらす、引く等の動作によるケアの負担軽減が出来ます。

しかし、引きずることは褥創の発生要因となる為、浮かして引くと言う動作を学ばなければなりません。

ベッドの側面に膝を付け密着した形で、頭部と背部を支えて手前に引く、そして腰部と臀部や下肢を支えて下半身に移動を平行に行う事で看護師の身体的負担を軽減できます。

【5】体をねじったり、よじらない。

不自然な身体の動きは腰痛や筋疲労の原因となります。

無理ない姿勢で、正面に立ち、介助や支持する場所に近づく事で身体をよじらない介助を行います。

介助する位置に平行に立つことが大切です。

【6】患者さんの体をコンパクトにまとめる。

患者さん自身のベッドなどに対する面積が広いと、その分動きに力を要します。

摩擦面や接触面を少なくする試みが有用です。

上肢を組み、下肢を組ませ、出来る時には膝を屈曲させることで身体をまとめることができます。

まとめ

ボディメカニクスの方法が理解できたでしょうか。

力をかけず介助する方法で、看護師として腰痛や関節に負担なく働き続けられる技術を身につけましょう。

初めは慣れるまでに時間を要しますが、自分の技術として習得出来れば身体的苦痛や疲労を軽減し、快適な看護ケアが成せるようになります。

患者さんは、看護師に介助をされるとき、「重たいのにすまない」「面倒をかける」と心痛を感じます。そう感じさせない安楽ケアを看護師は習得すべきです。

患者さんも安楽に、看護師の負担なく実践できるボディメカニクスを学びましょう。