血液ガス検査は、患者さんの動脈血を採取し、そのガス交換の評価のために行われる検査です。

呼吸不全の患者さん、意識障害のある患者さん、ショック状態や重篤な病状の患者さん、周手術期の呼吸機能検査が必要な患者さん、心不全や腎不全などの呼吸症状を悪化させている可能性のある患者さんに医師の指示により行われます。

動脈採血である検査は、医師が行い、看護師は介助を行います。医師は、この検査データを基に治療や診断を確定します。

看護師には、その診断や治療方針を理解し、指示された治療や方針が守られる知識と技術の習得が求められます。

では、血液ガス検査のデータに関するアセスメントについて理解しましょう。

「血液ガス分析データの解釈」項目達成のためのポイント

血液ガス検査の示す結果を基に、患者さんの呼吸状態や治療の方向性をアセスメントします。

アセスメント方法

●Phは、高ければアルカリ性、低ければ酸性を示しています。

●PO2は、酸素が全身の末梢部分まで充分に行き届いているかを示します。低いということは、末梢組織まで充分な酸素供給が果たせていないことになる為、酸素療法が必要です。

●PCOは、呼吸器の機能を示し、換気が行われているか否かを示します。

呼吸不全や意識レベル低下、ショックによる自発呼吸の低下、酸塩基平衡を評価することができます。肺の換気状態が悪いと数値が高まり、換気しすぎた状態では低値を示します。

過剰な状態では、酸素療法や呼吸器の設定を適切に調整しなければなりません。

●HCO3-は、呼吸ではなく、腎臓の酸塩基平衡の状態を表します。

高い数値では、酸性を示し、低い数値では、場合はアルカリ性を示します。

取り扱い注意点

採血には、へパリン製剤を使用するため、室温保存は10分以内とします。よって、採血後は早期の検査を必要とします。すぐに行えない場合は冷所保存します。

まとめ

治療や方針の決定は医師が行いますが、患者さんの検査を行い、そのデータを判断する視点は看護師に必要な知識です。

治療が開始され、その結果によりその治療の効果を判断する力も必要とします。

数値的な認識は、看護師の苦手とされる分野でもあります。しかし、患者さんの症状や、状態をアセスメントし看護ケアの注意点や実践の可否の判断を行う重要なデータともなりえます。

正しい理解を持って、患者さんに看護師として出来ること、異変に気付き早期に医師に報告できる知識も必要です。

また、この結果を基に、呼吸状態を改善するための呼吸理学療法や呼吸ケア、気道の清浄化を図るケア、循環動態を改善し、腎臓や心肺機能に働きかけられるケア等が行えれば、呼吸や代謝を補助できる看護独自の力も発揮できます。