看護師のキャリア開発や看護の質向上のために、看護研究に力を注ぐ医療機関も増加しています。

看護師独自の知識を持って医療や看護に尽くせる環境や資格が増加し、看護部の専門性を高める取り組みも進んでいます。

しかし、研究を行うと言われると気になるのが題材です。

自分の興味ある内容、関心事で無ければ取り組みにくいものです。

看護研究で発表するにはまだ、早いと感じる新人看護師でも、研究発表会に参加する事で多くを学び、成長のきっかけ、自分の進みたい道を見つける良い機会となる事もあります。

では、看護研究、看護研究発表会に参加する事について考えてみましょう。

「看護研究に発表会に参加する」項目達成のためのポイント

看護研究を行う事は、看護師としての成長を期待でき、自分の知的好奇心を満たすこととなります。

自分から行いたい気持ちがあれば、このような良い機会となりますが、上司や先輩に命ぜられた場合、必ずしも最初から前向きに行う事ができません。

しかし、看護研究を行い、日々行う看護への違和感や疑問に対し追及姿勢で臨むことは、専門職業人として必要な姿勢です。

看護研究をおこなう意味

看護研究は、看護という言葉に対する共通理解から看護学を始めなければならないtpナイチンゲールが提唱したことから始まります。

よりよい看護の実践を目指し、看護師全体の質を高めることを目的に行われます。看護とは、一人一人の状態により方法や実践が異なり、何一つ同じ行為はありません。

しかし、現場では看護師や職員が同じ方向性を持ってケアを提供しなければなりません。知識を共有し、チームとして看護方針を決めて実践し、その方法を統一、繰り返さなければなりません。

よって、研究を通してよりよい方法を論文化し、看護師の共通認識として残す必要があるのです。

看護研究の発表会に参加する意味

看護師が看護研究発表会に参加する意義は、自分の行った研究を発表する事と、研究されたことを聴講する事です。自分の研究を多くの人に聴講して貰い、その研究の意義を伝え、また次への研究に役立つものとします。

行われた研究を繰り返しても深まりませんが、行われた研究を基により深い研究がなされれば、より質の高い看護が開発されます。それは、患者さんにとって良いこと、回復促進や安心や安寧任つながると考えられます。

また、看護研究発表会に参加し聴講する事で、今の看護や医療の現状を理解する事が出来ます。

患者さんにとって良いとされる研究を聞くことで、これまで行っていなかった取り組みを導入する事が出来ます。導入する事で、より患者さんの満足度高い看護を行える事もあります。

質の高い看護を求め、自分たちの医療機関に導入できるか、出来ないか、出来る場合はどのような良い効果をもたらすかなど、看護レベルを上げる知識的材料に出来るでしょう。

また、参加した看護師は、自分の看護に対する認識を高め、自己啓発を図ろうと意思を
高められる効果もあります。

看護研究を前向きに行うために

看護研究を前向きに取り組む為には、自分が研究したい内容、疑問に感じる内容を題材にすることです。自分が興味ないことは、いくら素晴らしい、これまでにない題材であっても研究心に火が注がれません。

よって、自分が関心を持ち、自分の知識を深めたい内容を選択する必要があります。

また、一人で行う事は不安ですし、独りよがり化血球となることがある為、サポートして貰える人や相談に乗って貰える人、一緒に研究して貰える仲間を募る事も効果的です。

一つの目標に向かって、結果や結論が出るまで取り組めると言える内容を選択しましょう。

自分の夢を実現させるために

看護研究を行う事は、自己実現に繋がります。

自分の看護観を持ち、その理想の看護師像を実現するために看護を追求する事が看護研究です。

自分のしたい看護、やってきた看護でつまずき、戸惑いを感じた事もあるでしょう。そこから、こうなりたい、こうありたいと考えた事もあるでしょう。

しかし、そう感じるだけでは成長は期待できません。

眼の前に当たった壁を突破し、自分の感じた疑問に対して何とかしたい、どうすれば良かったのかと取り組んだ時、看護師として、専門職業人としての成長が期待できます。

その為にも、看護研究を行ったり、発表会に参加して他者や他医療機関で取り組まれる内容を拝見する事が大切です。

まとめ

看護研究に参加する事、看護研修を行う事の意義について理解できましたか。

自己啓発、所属機関のレベルアップに必要な取り組みではないでしょうか。

初めから研究を行うことは難しいかもしれません。

受講者として参加するところから始め、看護経験を積み、自分の鳴りたい自分や看護観を持って、その分野の追求が出来れば自己成長も早いものでしょう。

せっかく専門職として資格を持って働くのですから、質の高い看護を追求する姿勢を保ち続けたいものです。