内分泌系の疾患には、どのような疾患があるかご存知ですか。
内分泌とは、ホルモンの事を言い、このホルモンとは、ごく微量で人体に作用するとてもデリケートな分泌物です。
甲状腺疾患、副甲状腺疾患、副腎疾患、乳腺疾患などを扱う診療科であり、多くは悪性腫瘍と闘う患者さんが治療対象です。
必要な看護技術と知識
内分泌外科では、甲状腺がんや乳がんなどの根本的治療を行う診療科です。手術療法を目的に患者さんは入院し、がんを取り除き、日常生活を取り戻します。
看護師は患者さんに手術の必要性を説明し、納得を得たのちに安全に手術を終了できる事を支援します。
また、時にボディイメージの変調による抑鬱や気分障害を来たす患者さんもいる為、精神的なフォローやその変調をまだ他内容にする技術や活用できる支援についての知識を提供できる力も必要です。
術後の全身管理
手術を主の治療として訪れる患者さんが、手術後に身体に異常を来たす事無く健康回復出来る事を支援する知識や技術を要します。
バイタルサインの測定法、その数値のアセスメント力、異常時の報告やその指示受けに対処法を弁えておく必要があります。
また、術後の侵襲から早期に回復出来るよう、安静の徹底と早期リハビリ開始等、医師の指示に基づき、日常へ戻れるよう全身の健康管理を行っていきます。
正常か異常かを判断できる知識と、そのアセスメントを報告する手順や相手を知っておく事も必要です。
術後創傷管理
術後、患者さんは手術による傷があります。清潔に管理できなければ、感染などの状態悪化を引き起こす原因となる為、医師の指示に基づき適切に創傷管理が必要です。
清潔にガーゼ交換をしたり、創部の処置をする知識と技術、創部の異常に気付ける観察力と判断力を求められます。
穿刺細胞診の介助
がんと疑われる病変が、良性か悪性かを判断するために行われる検査です。
腫瘍に直接穿刺し、検体を採取するのは医師ですが、その介助を清潔操作にて行います。何を使い、どのように採取するかと言う知識を持ち、安全に円滑に検体採取できるようフォローします。
CT・MRIなどの画像検査
どの部位に、何の異常があるかを画像診断にて特定します。
看護師は、その検査法により注意点が異なる為、一つ一つの画像診断の実地注意点を知っておく必要があります。そして、その注意事項を患者さんに正しく説明する能力が求められます。
例えば、MRIでは、金属類の持ち込みが現金であったり、肺のCTであれば、ガイダンスにより呼吸を止める指示があったりすること等を患者さんにあらかじめ説明する知識が必要です。
カウンセリング技術
内分泌外科にかかる患者さんは、時に遺伝子に異常があるのではないかと心配している患者さんもいます。
そして、その解明の為に遺伝子検査を行う患者さんもいます。
その結果を説明するのは医師ですが、その後の精神的フォローやその検査に至るまでのカウンセリング、その後のメンタルケアは看護師が行うようになります。
結果が良好であれば特に問題ありませんが、遺伝子に異常があると知った患者さんは、強い不安や、自分の子や孫に対しての不安感等を抱える場合もあります。
そのため、その後の関わりについて十分な配慮が出来るカウンセリング技術やコミュニケーションスキルが必要です。
まとめ
内分泌外科では、手術療法を行う患者さんが入院するため、手術を行う恐怖感や不安に対処出来る看護技術を要します。
患者さんの不安に答えられる深い知識と専門的技術で、安心を感じられるよう関われる事が必要です。
看護師一人の言動や行動が患者さんを不安に陥れたり、不安から解消する要因ともなる為、曖昧な知識や中途半端な説明はあってはなりません。
創傷処置や術後管理などは、認定看護師や専門看護師の資格まで立ちあげられています。
内分泌外科勤務でも、これらの資格に挑戦できる現場が多いので、より専門性を高めたい看護師さんは積極的に挑戦していきましょう。
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