「看護職を退いて◯年。そろそろ生活も落ち着いたなぁ。…またお仕事、始めてみようかしら?」
そんなことを思い始めたあなた。
でも実際問題、おいそれと簡単に職場復帰する決断ってつきませんよね…。
『現場から離れて何年も経っている。今の医療についていけるのかな…』
『今更新人みたいな質問はできない。恥ずかしいよ…』
『もう現役並みには働けない…子供も小さいし。』
なんて悩みを抱いて迷っていませんか?
『苦労して取った看護免許。でももう、自信ないや。看護師なんてやめてしまおう・・・。』
ちょっと待った!
ブランクがあって、このまま復職せずに看護師を辞めたいと思っている方へ。
この記事を読んでもう1度だけ考え直してみませんか?
ブランクに不安があるなら、とりあえず勉強だけでも始めてみませんか?
今更聞けない看護技術・・・その悩みあなただけじゃありません。ブランクを埋める為の勉強。現場復帰する前に手技の再確認しておきたいですよね。
でもまた1から勉強するにはお金が心配…。
「働く前から先行投資?長く続けるかもわからないのに」
ごもっともです。
ちゃんとありますよ!無料の勉強法!
県の行っている無料研修に参加する
看護師不足が深刻な問題になっているのはみなさんもご存知の通りですが、一度現役を退いた、いわゆる
潜在看護師達の職場復帰を応援しようと多くの県が研修を開催しています。
そして実は県の行っている潜在看護師に向けた研修は殆どが無料で行うことができます。
例えば私の住んでいる愛知県では「看護職カムバック研修」というのが開催されていました。
「5日間集中コース」と「技術習得コース」があり、自分にあった研修を選択できるようになっています。
技術習得コースは月に2~3回開催されているので、思い立ったが吉日。
「今からやりたい!」 と思ってもスケジュールが組みやすいのではないでしょうか。
研修を受けた人のメッセージを見ると、「同じ境遇の同志と知り合え共に励ましあえた」という話もありました。
一人では怖いけど仲間が沢山いると心強い。勇気がもらえますよね。
研修によっては託児所つきのものも。なんとありがたい!つまりそれだけ求められているということです。
それぞれの県で行われている内容は多少違いますが、基本的な看護技術の習得を目指した講義内容になっているので、
自信がないなという方は是非受けてみてください。
「そういうのがあるのはわかった。でもどこで確認したらいいの?」と言う方は、潜在看護師向けの研修は、各県から委託されて看護協会が主体でやっているものが多いため、ご自分の住んでいる【県の公式HP】や【各県の看護協会HP】から詳細を見ることが出来ますよ。
ご自分に合った研修を見つけて申し込んで見ましょう!
看護師図書館を活用しよう!
「教科書引っ張り出したってなんだかよくわからない。」
「文字ばかりでは気が滅入る…」
安心してください。今は写真付きでとてもわかりやすい看護技術本が沢山出ていますよ。
研修は無料で受けた。それなら本も無料で探してみましょうか。
本といえば図書館ですね。久しぶりに足を運んでみましょう!
「普通の図書館に看護関連の本なんてあるのか。行ってもなければ時間の無駄」
そんなあなたのために便利なものがあります。
その名も「図書館検索」
本から検索するのもあり。身近な図書館で欲しい本を検索するのもありの便利機能。早速検索を掛けてみましょう。
例えば、「看護技術」というキーワードで検索すると、どれを読もうか迷うほどに出てくる出てくる。
私が個人的にいいなと思った書籍は…
『今はこうする看護ケア』と『潜在看護師復職支援テキスト』です。
イラストを用いて実にわかりやすく説明してありました。
試しに愛知県内で検索してみたら
『今はこうする看護ケア』は11箇所でヒット。
『潜在看護師復職支援テキスト』は4箇所でヒット。
学生気分で図書館で勉強。または借りてきて自宅で勉強。
時間を気にせず自分のペースで読むことが出来るので人の目も気にならず進めることが出来ますね。
また、こちらは全てが対象ではありませんが、日本看護協会に入っている人や対象大学の卒業生、場所によっては看護職であることを証明すれば、看護大学や生涯学習センターなどの図書室も利用できるんですよ。
看護大学や生涯学習センターは専門性の高い研究文献やなかなか手に入らない雑誌系のバックナンバーなんかもおいてあります。
また生涯学習センターでは、看護師向けの講習が無料で行われていることも。
高いお金を払ってはいる日本看護協会。お世話になった看護大学。利用できるものは利用していかないと絶対損!
ブランクありでも安心して働ける病院を見つけよう!
「前勉強なんてまどろっこしい。手っ取り早く復帰していきたい。」
そんなあなたには就職してから勉強できる場所を選ぶのがいいかも。
ブランクありのナースさんが安心して独り立ちするための病院を選ぶポイントを掴んでいきましょう。
安心!研修制度がしっかりしている病院を選択
研修制度や復職セミナーを強化している病院を探してみると沢山出てきますよ。
実際に調べてみると実にしっかりしている大きい専門病院が多く手厚い福利厚生、最新技術、なおかつ給料もよいところが多かったです。
専門性が求められる分、1から手取り足取り教えてもらえるようですね。やりがいのある職場だと思いますよ。
先輩お願いします!プリセプター制度を導入している病院を選択
ご存知の通りマンツーマンで先輩ナースが仕事を教えてくれる制度です。
今やさまざまな診療科、多くの現場で導入されています。
迷ったときに誰に聞いたらいいかわからない。みんな忙しく働いているのにのに質問なんてできない。
そういう不安を解消するこの制度。ブランクがあることを素直に伝え、1から勉強するつもりで先輩ナースさんに付きましょう。
この制度を軸にして病院を探してたら、あなたの求める病院も見つかるかも!?
資格を活かしてブランクを気にせずに再就職できる職場もある!
「現役並みには働けない。若い子についていけない。」
「忙しいのはいや。資格を活かしてのんびりと働きたい」
技術駆使した総合病院は敷居が高くても資格を活かしてこんなことも考えてみてはいかがでしょうか?
働ける場所はどんどん拡大中!老人施設、在宅業務でのお仕事
看護小規模多機能居宅介護、在宅看護、デイサービス・デイケア。
これらの職場は基本的に在宅で行える処置しかないため、研修さえ受ければ資格がなくても出来る作業しかありません。
でも看護師の資格を持っているというだけで働ける選択肢はぐんと増え時給も勿論普通のパートさんよりいいです。
最近は高級志向の施設が多くあり、技術があまり必要でない代わりに接遇のきちんとした人を求めているところも多いんですよ。
ブランクがあったとしても患者さんに接する言葉や態度は簡単に失われるものではなく、寧ろ数々の社会経験から知らぬ間に上手になっているもの。
その優しさ、求めれれていますよ。
案外あります!医療処置の少ない診療科
クリニックや小さい個人病院。比較的医療処置の少ない仕事を選ぶという手があります。
個人的には精神科病棟がお勧め。
精神科は怖いというイメージがあるかもしれませんが定時退社、有給消化率はかなり良いところが多いのです。
身体的には元気な方が多く、筋肉注射や皮膚科処置が中心で他にはコミュニケーションと生活指導が主。
子育てとの両立が出来るというのを売りに募集を掛けている精神科病院も少なくありません。
実際私が勤めていた精神科病院は子供を産んだお母さんの職場復帰率がかなりよかったです。
色々な悩みを抱える方の話を傾聴することがよくありますが、ブランクありナースさんしかできない相談事もあります。
子育てをしてきたから子育ての辛さがわかる。違う職場を経験をしてきたからこそ出来るアドバイスも。
そのブランクすら活かせる看護の現場があるんです。
その経験、求められていますよ。
ライフスタイルに合わせて働ける派遣ナース
実際に派遣登録すると介護業務も多いですが、看護資格を持っているだけで高い自給の職がすぐに見つけられます。
夜勤専属は給料も高く、なおかつなるべく昼間のうちに医療処置を済ましておこうとする施設や病院が多いので夜の作業は少な目。
自分のライフスタイルに合わせて好きなようにシフトが組める魅力があります。
私が実際経験した派遣の中には、時給の高いものはやはり忙しさや介護負担はありましたが、
場所によっては何か急変がない限り殆どの時間待機していられるような施設も…
また変わった派遣の仕事の中には、学校遠足や企業の慰安旅行なども付き添い業務、期間限定な仕事ではありますが、実際私が登録していた看護師転職サイトの案内でロケ待機のお仕事が流れてきていましたよ。
月に1度でも仕事に入るだけでお互い随分と助かってしまう。まさにWINWINな関係。
時間はあんまり取れないけれど少しなら…と言う人にお勧めです。
まとめ
このまま復帰せず看護師を辞めたいと考えていた皆さん、いかがでしたでしょうか?
現在、潜在看護師の数はなんと70万にもいるそうです。
そりゃ、国も『看護師等の人材確保の促進に関する法律』なんてものを作って職場復帰させようとやっきにもなるってなもんです。
そんなこんなで、実はブランクナースさんに優しい世の中になりつつあるのですね。
もう一度現場にでる勇気。その一歩の勇気が沢山の人の体や心の支えになります。
また私たちと一緒に働いてみませんか?あなたの職場復帰お待ちしています!
早めの行動が◎
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