新人看護師の皆さんには、様々な悩みがありますよね。
看護師という仕事内容に関することや職場の人間関係、仕事とプライベートの両立など、多くの悩みを抱えながら毎日看護師として成長していることでしょう。
このような悩みは、看護師の多くが新人看護師時代に抱える悩みです。
しかし、中には「医師や患者からセクハラを受けている」という深刻な悩みを抱えている新人看護師の方もいるかもしれません。
新人看護師が医師や患者からのセクハラ被害の対象となる理由や、セクハラを受けているときの対処法、転職を検討したほうがいい場合などについて紹介します。
セクハラ被害に悩んでいる方は、参考にしてくださいね。
新人看護師のセクハラ被害の例
「これってセクハラ?」と感じる医師や患者の行動はありませんか?セクハラと考えていい行動を紹介します。
当てはまる行動はありませんか?
- 何度も執拗に2人きりの食事に誘われる
- 出勤途中や帰りに医師や患者から待ち伏せをされている
- 執拗なボディタッチをされる
- 誰もいない診察室に医師から呼び出され、体を触られる
- プライベートな内容を執拗に聞かれる
- 飲み会のあと、二人だけでの二次会に誘われる etc.
紹介したものは、新人看護師が医師や患者から特に受けやすいセクハラの例です。
では、なぜ新人看護師は医師や患者からセクハラ被害を受けやすいのか見ていきましょう。
新人看護師が医師や患者からのセクハラ被害を受けやすい理由
ほかの看護師よりも新人看護師は、医師や患者からのセクハラ被害を受けやすいといえます。その理由を紹介します。
相談する人がいないから
新人看護師は、まだ職場の人間関係に慣れることができていません。特に、先輩看護師や上司との人間関係がまだ築けていないという新人看護師は多いでしょう。
そのため、医師や患者は「新人看護師ならだれにも相談することができない」と考え、新人看護師にセクハラをすることが多くなっているのです。
断ることができないから
看護師としての経験年数が長くなると、医師からの誘いが迷惑であった場合きっぱりと断ることができます。
しかし、新人看護師は仕事の人間関係の中でも、特に医師に対しては迷惑と感じてもきっぱり断ることができません。
そのため、最初は二人きりでの食事くらいで済んでいたものが、徐々にエスカレートしていきやすいと考えられます。
自分の立場が悪くなると考えてしまうから
医師は社会的な地位や信頼が高い職種ということができます。そのため、新人看護師は特に、「医師は看護師よりも立場が上だから、言うことを聞かないといけない」と感じてしまうのでしょう。
医師は新人看護師をセクハラするときに「自分の言うとおりにしないとどうなるかわからない」などの脅しをかけてくることもあります。
立場を利用して執拗に関係を持つように迫ってくると、「断ると職場をクビになるのではないか」と不安な気持ちとなり、セクハラに応じてしまうことも少なくありません。
新人看護師が医師や患者からセクハラを受けたときの対処法
新人看護師は、ほかの看護師よりも医師や患者からのセクハラ被害を受けやすいということがわかりました。
では、実際にセクハラ被害を受けた際、どうすればいいのか対処法を紹介します。参考にしてくださいね。
冗談だと思って受け流さない
「これはセクハラではなく冗談だろう」と考え、曖昧な態度で受け流す新人看護師は少なくありません。
特に飲み会などで「この後二人で飲みに行こうよ」など言われると特に冗談だと思ってしまいがちですよね。
しかし、どんなに冗談だと感じる場面であったとしても、「迷惑です」や「困ります」など、きっぱり断るようにしましょう。
あなたが「断ることのできる人」ということがわかれば、あなたにはセクハラをしてこないでしょう。
一人にならない
セクハラをする医師や患者は、あなたが一人でいる時を狙っています。できるだけ一人にならないようにしてください。
常にほかのスタッフや患者さんがいるところで過ごし、その医師と二人きりという状況を作ってはいけません。
「ちょっと処置室まで来て」と言われたときは、「忙しいです」などきっぱりと断るようにしましょう。
セクハラをしてくる患者へのケアを担当する場合、男性看護師に代わってもらったり、ほかの看護師と二人でケアを担当するようにしましょう。
同じ病室内にほかの患者さんがいる状況でも、セクハラをしてくる患者はたくさんいますよ。
相談窓口に相談する
市民病院や大学病院などの規模の大きな病院は特に、悩みを相談することのできる相談窓口が設けられていることがあります。
相談窓口のある病院で勤務をしている場合は、そこで相談をするようにしましょう。
あなたの相談内容が周りに知られることはありませんし、適切な対処をしてくれるでしょう。
プリセプターの先輩に相談する
同僚に相談するとうわさが広まってしまう可能性がありますし、ほかの先輩看護師や上司には言いづらいと考える新人看護師は多いでしょう。
プリセプターの先輩だとほかの先輩看護師よりは人間関係や信頼関係が構築されていると思いますので、相談しやすいのではないでしょうか。
プリセプターの先輩から上司に報告してくれるため、適切な対処をしてもらうことができますよ。
改善が難しい場合は迷わず転職を決断しよう!
対処法を紹介しましたが、退職を検討したほうがいい場合もあります。
もし、相談窓口や先輩看護師に相談したときに、「あの先生、いつも新人看護師にセクハラをしている」や、「今は医師の数が足りないから、あなたが我慢して」など、セクハラをしている医師に対処をしない病院であれば退職を検討してください。
そのまま働いていたら、あなたがひたすら我慢をしなければなりませんし、あなたがセクハラを受けているということがうわさになってしまう場合もあります。
「今の職場を辞めると、もう看護師として働くことができないのではないか」と不安に感じ、退職をすることができないという新人看護師の方もいるでしょう。
現在、日本は看護師が不足しているため、その職場を辞めても新たな職場を見つけることができます。
新人看護師時代に退職をしても、教育制度が整っている病院を選択すれば、ほかの看護師のように新人教育を受けることも可能です。安心して退職を選択するようにしてくださいね。
あなたが我慢し続けることはありません。転職をしたほうが、あなたは看護師としてさらに輝くことができますよ。
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