仕事は楽?辛い?

行政保健師の仕事は「公務員」として働くことになります。主な職場は保健所や保健センターでの勤務となり、土日祝日はもちろんのこと、休日出勤はなく残業もないことから勤務体系は楽です。

仕事内容としては、地域住民の健康を守るということで、健康診断や健康に関する指導などが多いです。また、担当しなければならないのはその地域住民全員となるので、乳児からお年寄り、障がい者まで様々です。年齢によって対応や仕事内容が変わるため、そういった面は大変です。

保健所の行政保健師であれば海外の感染症の情報を得たり、今から流行りそうな病気を調べたりと常にリサーチすることが重要になります。


向いている人は?向いていない人は?

行政保健師の仕事は地域住民と密接に関わるものが多いので、住民からの悩み相談や講演を行うこともあります。そのために会話をすることが好きでコミュニケーション能力が高い人がこの仕事に向いています。

また、健康に関する正確な情報を常に調査することが苦ではないという点も重要です。逆に行政保健師に向いていないのは、人と関わることが苦手な人や調べものが得意ではない人です。いろんな年齢層の人との関わりは他の仕事以上に多くなるので、住民と真剣に向き合うことができないとこの仕事は務まらないと思います。


どんな求人を選ぶべき?

まずは自分が働きたいと思っている自治体での求人を探してください。行政保健師の求人はどの地域でもかなり少ないです。もし希望の自治体に求人がなければ他の地域での求人に応募することをオススメします。


施設の種類によって違いは?

行政保健師の仕事は大きく分けて2つあります。まず市町村保健師であればその市町村が運営する保健所や保健施設、字度家庭課などで働くことになります。仕事内容は、地域住民の健康に関する教育や食事指導を行ったり、健康に関するアドバイス、また定期的に行われる健康診断のお知らせなどを行います。

もうひとつ保健所保健師になると保健所で勤務をすることになります。基本的には健康管理というお仕事なので市町村保健師と同じですが、保健所は大規模な市町村などにしか設置されていません。仕事内容は生活衛生という仕事がプラスされます。食品衛生や獣医衛生、環境衛生など多くの種類があり、飲食店での衛生状況の確認や野生動物の保護なども含まれます。


どうしても行政保健師として働きたい人はどうしたらいい?

行政保健師は必ず「公務員試験」に合格しなければなりません。未経験の人でも定期採用というものを利用すれば仕事を得るチャンスはあります。

その求人数はとても少ないですが、希望している地域のみの求人を探すのではなく、他の地域の求人に応募するといった妥協をすることで経験を埋めることができます。また、自治体によってはパートタイムでの勤務もあったりしますので、正職員に絞らずに求人を探してみるのもいいと思います。


未経験でも働ける?

未経験でも保健師の資格があれば採用されます。

しかし、経験がないというのはデメリットであるのは確かですので、それなりの行政保健師についての知識や志望動機を明確に対策しておくと良いと思います。


アルバイトやパートの勤務はある?

行政保健師でもパートタイムでの募集をしているところは様々あるようです。行政機関をはじめ、保健所や保健センターなど多くの機関でパートでの勤務があります。

その仕事内容は正職員と変わらなかったり、正職員の保健師の補助的な仕事内容など自治体によって異なりますが、事情があって長時間の勤務ができない人などにオススメです。