20代 女性

ICUに配属されている私には、呼吸器科、整形外科などで約5年の病棟経験があります。急性期ケアの現場で働き始めて実感したことは、身につけたはずの知識を看護につなげていくことの難しさです。

実際に患者さんと向き合ったとき、この疾患はこういう時にこういう症状が出ることは頭では理解していたのに、その知識を瞬間的に行動へと結びつけることができませんでした。重篤な患者さんが多いICUでは、重い症例も毎回異なるため初めはパニック状態になってしまうほどでした。

なので、体験した症例については症状やその時に行った治療・看護をメモをして忘れないようにしていました。そして、そのイメージトレーニングを繰り返しした結果、身につけていった知識とそこにいる患者さんの症状が徐々に徐々に重なってくるようになって、実際の看護に活かせるようになりました。

ICUの仕事というのは特に難しくて大変ですが、やる気を維持することができるのであれば大きく成長できる環境が整っているところです。短期間で大きくステップアップしたいというナースには、ICUで勤務することはおススメです。


20代 女性

ICU・CCUで勤務している私は、6年目の看護師です。ほとんどの患者さんは、ICUに入室する場合は人工呼吸器を装着しているため、看護するには患者さんの呼吸管理が重要な要素になります。そのため、2年前に「呼吸療法認定士」の資格を取得しました。

現在、私のいるICUには7名の資格取得者が在籍していて、呼吸管理をおこなう医療チームのメンバーとして重症患者さんの呼吸状態改善を目指して呼吸介助法などをおこなっています。

呼吸療法認定士としてもICUのメンバーとしてもまだ足りないところがある私ですが。ICUの先輩達に助けられながら、日々充実した看護業務を送ることができています。


30代 女性

ICUで働き始めた新人の頃、高度医療の現場にいて「命を預けられている」という責任を感じつつ、不安な日々が続いていました。それでもICUで看護師を続けてこれたのは、仲間の支えと病院の教育体制があったからです。

特に、新人からベテランまで全てのキャリアの人を対象としている研修が充実していて、無理なく、しかも絶妙なタイミングで受けることが出来たことが大きなポイントになりました。

これらの研修においては、他の部署の仲間とも情報の交換をすることができて、気分転換をしたり、仲間全員で「頑張ろう!」と励まし合ったり奮起することもできました。それから、部署内には教育係の先輩がいて、私も教育係の先輩に相談しつつ、ひとつひとつの目標をクリアしながら経験を積むことが出来ました。

その私も、今では教育係として後輩達を指導をする立場になっていますが、後輩達がステップアップができる指導を模索しながら奮闘中です。伸び悩んでいる後輩に対しては、定期的に話や考えを聞いたり、自らの経験から具体的な行動や学習方法などを提案したりして励ましています。

その後輩達も、確実にステップアップしていきたいと考えるようになって行動するようになりました。後輩の成長を確認しつつ、自分自身も人を育てる喜びや難しさを感じながら充実した日々を送っています。


40代 女性

現在はICUで勤務していますが、病棟2年、手術室13年の経験があります。

病態予測能力が優れているだけでなく、フィジカルアセスメント能力を持っている先輩を見て、先輩みたいなエキスパートになりたいと思ったことが集中ケア認定看護師を目指したきっかけになりました。そして、家族の入院と死の経験したことで、もっと看護を深く学びたいと思い資格を取ることを決意しました。

認定取得してからは、どうやったらレベルの高いケアを提供できる看護師を育てることができるのかという新たな視点を持てるようになりました。指示に従う看護師というだけでなく、自ら考える看護師を目指す人材になってほしいと考えています。

自分の目標は、連携施設で研修会や講演会を開きながら、病院や部署の枠を超えた看護を提供出来るようになることです。