消化器科看護師になると身につくスキル

がん看護に強くなる！

消化器科看護師の仕事をしていて得られるスキルには、がん治療と関係するものが多くあります。

などの資格も深く関わります。

消化器科を含めて、がん治療の分野の専門家としての知識、経験、技術を身につけ公に認められるための資格です。数十年前までは不治の病だったがんも、昨今の医療技術の進歩により克服可能となってきました。

ただし、早期発見できるかどうか、もしくは患者さんひとりひとりのがんの状態によって違い、患者さんの精神に与える悪影響は計り知れないものがあります。これらの資格を持つナースは、患者さんの不安や恐怖と言った負の感情と向き合い、少しでも楽な気持ちでがん治療に臨めるように助ける存在となります。

がん放射線治療看護認定看護師は放射線科でも扱われますが、がん治療全般を扱う診療科で実務経験を積んでいく必要があります。各大学で教育課程を開設していますので、こちらを受講して学んでいきましょう。

チーム医療の連携力

消化器科看護師になると身につくスキルは、かなり多岐多彩である事が特徴です。消化器科では主に医師、ナース、理学療法士、管理栄養士などが働いており、医療従事者の別の職種同士が連携し、チーム医療を行っています。各分野における専門家同士での連携を行うには、患者さんと接するのとは別種のコミュニケーション能力が求められてきます。

自分とは違う視点からの考えを受け入れ、かつ自分の意見を主張し、折衷案を創り出していくスキルです。医師だけの意見でも、ナースだけの意見でも駄目で、すべてのスタッフの意見を取り入れていく必要があるからです。

解剖生理・病態生理などの知識が増える

消化器科では消化器に含まれる各臓器の知識、それも解剖生理や病態生理と言った詳しい知識が必要となってきます。特に昨今は、研究が進んで更に詳しいことが分かってきたため、医療機器や抗がん剤なども進歩しています。進歩に応じて知識を取り入れていくこと、経験を積んでいくことで患者さんとの接し方を学び、新たなスキルとして身につけることができます。

消化器科はまだましですが、肛門科の場合は別種の問題が生じてきます。肛門科では症状が恥ずかしくてなかなか病院まで来られない人、来ても素直に症状を打ち明けてくれない人が多く、デリケートな側面が多い診療科です。

言い方や症状の表現の仕方を工夫し、患者さんが恥ずかしくないように信頼関係を築く必要があります。

消化器科看護師の関連資格

  • 消化器内視鏡技師

    • 日本消化器内視鏡技師会が認定する資格で、消化器内視鏡を行う医師を補助する人向けの資格です。ナース、保健師、薬剤師、臨床検査技師などの国家資格取得者は受験資格を満たしており、口頭審査、学術審査、書類審査による総合判定によって資格が取得できます。

    この資格を取得すると、さすがに内視鏡検査そのものはできないものの、治療の介助や補助業務など、取得前より仕事の幅を広げることができます。更新制の資格で、5年ごとに更新手続きをする必要があります。

  • 皮膚・排泄ケア認定看護師

    • ストーマケア、失禁ケア、創傷ケアに携わる資格です。消火器科で治療を受ける患者さんは排泄困難や失禁に悩まされがちで、最終的な解決方法が人工肛門や人工膀胱と言った人工的な肛門の造設です。

    こうした人工的な排泄は、排泄物が漏れたり、周囲の皮膚がかぶれたりと言った微妙な問題が発生します。患者さんとその家族が精神的に負担に感じてしまうため、そうした悩みに専門知識を持って応じることができる資格なのです。状態が悪化して患者さんが寝たきりになると、床ずれなどの問題も生じてきますから、それらの症状の予防ケアについて指導やアドバイスを行う仕事もあります。