看護師の人材は慢性的に不足しているため、求人募集自体は年中行われています。

とは言っても、希望してすぐに職場を退職できるわけでもありませんし、勤務しながら新たな勤務先を探さなければなりませんからしっかり準備しつつ入職のタイミングを図る必要があります。

看護師の求人数が増えるのはいつ?

ボーナス支給後

求人数が増え、また比較的勤務条件も良い求人を多く見つけることのできる時期は毎年7月から8月、12月から1月といった頃です。それぞれ夏や冬のボーナスが出た後の時期であり、通常退職月のおよそ1ヶ月前には退職願を出しますから支給を受けた後で一定の退職者が出ることになります。

退職者が多い時期

あらかじめ退職希望者からの意向が示されていることによって、職場でも欠員となる予定人数や予想される業務の支障について把握した上で人員補充を計画します。

先手を取るかたちで早めのアクションを起こすことによって求人数も増え、この時期には通常あまり中途採用をしていない求人元の募集も見られる可能性が高くなります。

入職のタイミングはいつがベスト?

年度替わり

やはり、新生活がスタートする4月は気持ちの面で心機一転の第一歩を踏み出そうという思いが強くなり、転職する人が最も多い時期です。ちょうど新卒者も入職してくる時期であることから、基礎研修の機会が一緒に得られるといったメリットもあり、特にキャリアが浅い場合や未経験の分野で働こうという場合にこのタイミングが選ばれています。

下半期のスタート

9月には夏の賞与を機に退職したスタッフの欠員補充というかたちで入職者が多くなり、4月から半年という節目となることや年内のうちに職場へ慣れるといったように目標も立てやすくなります。

同様に中途入職する同僚も多いため、人間関係を築きやすく現場へスムーズに入ることもできるといった利点があります。

転職の準備はいつごろから?

最低でも退職時期の3ヶ月前

焦って新しい職場を見つけようとすると転職の失敗にもつながりかねませんから、最低でも希望する時期の3ヶ月前には準備を始めておきたいところです。つまり、4月の入職を目指すには前の年末から、年明けとともに新たな職場でスタートしようとするならば前年の9月頃からということです。

落ち着きすぎないように

早く行動を開始することでたくさんの情報を集めることができ、また冷静に判断することもできます。ただし、さらに良い条件の求人がまだ出されるかもしれないという考えから判断を先延ばしにしてしまうと、結局良い募集を逃してしまいかねませんから気をつけなければなりません。

転職に向いていない時期

5月~7月

毎年5月から7月といった時期の転職については、あまり良くない印象を持たれる可能性も少なからず考えられます。4月に入職してからすぐに退職してしまった、年度末の3月までに職場が決まらなかったといったケースが多いのです。

時期を問わずに年中募集中の求人

時期を問わず募集を出している求人元の中には労働条件が良くない、いわゆる「ブラック病院」といったように離職率の高くなる理由があるとも考えられます。

これは十二分に情報収集をすることで防ぐこともできますし、そのようにして残っている求人元からやむなく希望に合わない場所で働くことも苦痛にしかなりませんから、しっかり見極なければなりません。

隠れた転職のタイミング

毎年2月から3月にかけては退職予定者が残っている有給休暇を消化をすることで人員も不足しがちとなるため、急ぎ人材を補充すべく好条件の求人が出る場合や3月末日までといった期間限定で非常勤職員の求人も目立つようになります。

非常勤勤務を経て4月から新しい職場へ入職する、そのまま正規職員として登用されるといった場合もあります。