看護師については全国的な人材不足という状況が続いていますから、仕事を探すにあたって全く職場が見つからないということはありません。

しかしながら、職場側では誰でも良いというわけではなく、やはり病院が採用したい看護師と採用したくない看護師といった考え方はあるのです。

採用したい看護師

経験の有無

求人を出すにあたっては未経験であっても歓迎するとしていますが、特に中途採用ですと経験を求めているところが多くあります。

たとえば、麻酔科や産婦人科といった専門性の高い診療科では、未経験から仕事へ慣れるまでにしばらく時間がかかる一方、経験があればスムーズに職場も回ることが出来ます。

業務への積極性

将来のことを前向きに考えて発言することのできる人も病院側からは望まれています。

やはり、勤務を続けていく中で目指していくものについてしっかり説明することができる人は、業務にあたっても積極的であるのです。看護師として持っている目標は、面接を受ける際にもしっかり話しておくことが必要です。

また、積極性は仕事へ取り組む姿勢にも現れ、言われていることを受け身でこなすだけでなくより良い職場へ向けて必要なことも自分で判断して努力します。それが、将来的には後輩をまとめるリーダーシップ能力にもつながっていきます。

シフトへの対応

勤務形態としては日勤専従、夜勤専従といった働き方を選ぶことが可能です。その中で日勤と夜勤の両方に対応することができれば、より歓迎されます。

子育て問題

小さな子どもがいるスタッフへ向けて託児所などを整備している病院も増えていますが、どうしても予期しないトラブルが起こる可能性があるため夜勤への対応が難しい人も少なくありません。

できれば子育てがひと段落していて日勤でも夜勤でも問題なく、また長期にわたって勤務することができるとなれば優遇されます。

採用したくない看護師

転職回数が多い

転職するということにはそれぞれ理由があり、最近では複数回の転職を経験しているというケースも多くあります。ただ、それぞれの職場に在籍していた期間がかなり短いとなると、職場側の問題ではなく個人の「転職グセ」があると見なされかねません。

転職したい理由について明解に答えることができないと、面接に通ることは難しいです。

しかし、一口に転職といってもスキルアップへ向けて確たるビジョンを持っているとなれば、逆にそこが高く評価されて採用される可能性は高まります。

職場のことをわかっていない

これから働こうという病院のことについてよく知らないまま応募してしまうと、面接を受けるにあたって印象がかなり悪くなってしまいます。面接官は病院のことについてよく知っていて、魅力を感じた点などについても聞くことができることを望んでいるのです。

応募書類の手抜き

履歴書に記載する応募動機の内容が、どの病院であっても通用するようなものであってはいけません。さらに面接で具体的な応募動機を言うことができないこともマイナスになりますから、病院についてある程度調べておくなどの準備が必要です。

要求の過多

前向きであることは必要ですが、遮二無二希望ばかりを伝えていてはいけません。最初から給料の金額や夜勤の拒否など、細部にわたって要求ばかりをしていると扱いにくい印象を持たれてしまいます。

しかし、希望についてまったく伝えないことが良いというわけではありません。あくまでも丁寧な言葉を使ってやわらかく伝えるといったように、角の立たないような物言いをすることも必要です。