寒冷地手当とは

寒冷地手当とは、国家公務員に関しては寒冷地手当にかかわる法律も定められていて、寒い地域や雪の多い地域で冬期間に使用する暖房に必要な燃料費として充当する目的で支給されている手当です。

そのため支給される職場は北国や雪国に立地している場合に限られ北国特有の手当でもあり、関東より以南になるとあまり耳なじみがありません。

北海道でにおいては、実に80%を超える事業所で支給がなされています。そのほかの地域ですと、大きく支給率が下がります。

雪国で暮らしているとなると暖房器具のほかに寒冷地仕様の自動車も必要ですし冬タイヤ、厚手のコートや靴も冬靴を用意する必要があります。季節とともにさまざまな生活必需品もある雪国では、手当も欠かすことのできないものであるのです。

しかし、近年は温暖化が進んでいることもあって、手当を減らしていくことも検討すべき課題としてクローズアップされてきている現状もあります。

寒冷地手当の支給条件

働く側の個人個人に関して、条件が設けられているわけではありません。大前提は、寒冷地として指定されている地域において勤務していることだけです。

●期間条件
毎年11月から翌年3月まで、5ヶ月間にわたって支給されます。その期間で初日に在職していれば、支給対象となります。

●支給義務について
支給は義務ではないため、職場において給与規程などで支給する旨の規定がなければなりません。

看護師ですと国家公務員の身分に関しては明確に定められていますから国立病院などですと必ず支給されますが、民間であれば手当自体が存在しない場合もあるのです。

寒冷地手当の相場はいくら?

指定されている地域であっても職場の立地による違いがあり、寒さが厳しい地域であればあるほどに高額な金額が設定されています。

国立病院であれば支給額は一律ですが公立病院ですと市町村や都道府県によって基準も金額も違っていますし、また世帯主であるかどうかや扶養家族の有無によっても異なります。

●地域ごとの支給額の違い
地域によって1級地から4級地までがあり、それぞれの基準額は違ったものになっています。

もっとも高額になっている北海道では年額にして113,300円といったようになっていて、東北地方や信越地方などの雪が多く寒い地域ですともう少し少ない金額です。

寒い地域で求人を探すときは、寒冷地手当をしっかり確認!

看護師は女性の割合が高く、結婚していて世帯主でない場合も少なくありませんから、そういった場合であっても支給されるように定められています。

ただはじめて寒冷地で勤務するようなケースですと手当に関してよくわからないというようなことも多く、手当の金額や自分の居住している地域が何級に相当するのかなどもあらかじめ計算しておいて損はありません。

ある程度まとまった金額が支給されることから、職場探しをする上でも考慮すべき大きな要素となり得ます。寒冷地として該当する地域で勤務することを希望しているのであれば、支給の有無や金額までがわかっていると理想的です。

また、寒冷地にあってしっかり生活を安定させたいといった考えがあるのであれば、民間の職場ですとそれぞれの違いなど不安定な要素もあります。国立病院などであれば確実に支給が定められていますから、その点では心配することなく安心して働いていくことができます。