市町村保健センターの保健師の仕事内容
- 予防接種
- 健診
- 緊急医療
- 休日診療所
- 母子健康診査
- 健康づくり、健康教育
などが保健センターの基本的な役割です。
規模が大きい保健センターだと、これらに加えて小児科医療が充実しており、小児科の医師が各方面のスタッフとして在籍しています。
保健師の仕事というのは、基本的に病気や怪我を予防し、病院にかからずに済むようにすること、介護を受けなくて済むように日頃から体操や運動を取り入れながら指導することが目的です。
保健センターには上記の通り、医師や看護師もいますが、本格的な治療を行うわけではありません。
母子保健について
医師が担当しているものの中で、保健師が担当できるものは代替しています。母子保健は保健師が担当することが多く、新生児訪問、乳幼児健康診査、母親教室、幼児相談などの生まれたばかりのお子さんを持つ家庭を訪問したり、保健センターに集まってもらったりして保健師が相談役になります。
初めての子どもで分からないこと、これで正しいのか不安なこと、家庭の子育て環境、家庭でのやり方を実際に確認しながら指導することで、保健師が母親にとって大変身近な存在になります。
乳幼児健康診査は、3ケ月検診、4か月健診、6ケ月検診、10か月健診、1歳検診、1歳6か月健診とあり、月齢に見合った成長をしているのか、家庭で虐待はされていないか、障害はないかを見つけ出します。
また、小さいうちは特に病気にかかりやすく、母親からもらった免疫が切れた頃にはいろんな病気にかかるようになります。そのため、予防接種も子どもが小さいうちに済ませるものが多く、どの予防接種を済ませたのか、何年後に再接種が必要なのかなどの指導も行います。
保健指導、介護予防指導
もちろん仕事相手はお子さんや母親相手だけでなく、大きくなり成人した大人も含まれます。大人相手の仕事では、健康教室、健康相談、がん検診、訪問、精神保健などがあり、回覧板でよく見かけるのが健康教室で、大抵は地域の公民館、町内会の会場などを借り切り、住民が無料で参加できるものです。
市町村保健センターとは
市町村によって運営されている行政機関で、地域住民の健康管理、行政からの保健サービスを提供する役割があります。当然その市町村の需要に応じて提供する保健サービスを変えていく必要があり、高齢者が多い過疎化地域であれば介護福祉関連に力を入れ、新しく生まれてくるお子さんが多い人口の多い地域ならば母子保健に力を入れています。それにより、赤ん坊から高齢者まですべての地域住民の健康を守り、健康増進へと導いていきます。
また、四季が豊かであるが故に季節ごとにも仕事内容を変えていく必要があり、冬場は風邪やインフルエンザなどが流行しやすい季節ですから、本格的に流行シーズンが到来する前に予防接種の準備を整え、ワクチン接種を促すのが仕事になります。こうして所属する地域や季節ごとに特色が変わってくるのが市町村保健センターらしさであり、地域住民が健康に生活できることを第一目標とし、そのための手段を惜しまないのが市町村保健センターの役割です。
市町村保健センターの求人
多くの保健センターの求人が出回るのは基本春先で、市町村の公務員採用の告知と共に発表されます。急に市町村保健センターを辞める人が出たりして、緊急に欠員が出た場合は随時募集がかけられることもあります。
離職率が低いのが市町村保健センターの特徴でもあるため、欠員が出ず市町村保健センターの人手が足りている場合、年によっては募集されないこともあります。規模が小さければ必要な人手も限られてくるため、発表を待ってみないと求人が出るかどうか分かりません。春先から初春、あるいは秋にかけて応募を締め切り、秋から冬にかけて公務員採用試験が実施されます。
1次試験は筆記試験(一般教養)、2次試験では筆記試験と面接、もしくは口述試験が実施されます。
早めの行動が◎
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