一般外来の看護師になると身につくスキル
コミュニケーション能力
外来の勤務をしっかりと行ううえで身についてくるスキルの一つとしてコミュニケーション能力があるのではないでしょうか。外来の看護師は病院にとって「病院の顔」の役割を持ち、担当する看護師のイメージ一つでその病院に抱くイメージが変わってきます。
外来の待合室では通常多くの患者さんが待ち、患者さんの立場に立つと体の具合が悪いのに長い時間待たされて欲求不満が溜まった状態です。そういった状態の患者さんに上手にコミュニケーションを取ることが要求され、医師に気持ちよく診察できるように受け渡すのです。
また、そういった状態の患者さんに未熟な注射や点滴を行ってしまうと、次回来院する気持ちをなくさせてしまうようなことも考えられます。外来患者さんが待ち時間を不快に感じないようにして、医師が診察しやすい環境を作るためのスキルが必要です。
丁寧な応答や的確な行動力・知識
患者さんの不安な気持ちからくる質問には丁寧に応答できる態度や、的確に答えることのできる知識が必要となってきます。外来勤務の場合、診療科毎に分かれて看護を行う病棟看護師と比較し、専門分野について深く学べるということはあまりないかもしれません。
しかし、広く浅く看護師としてのスキルを身に付けていくことができます。外来患者には様々な症状の人がいて、事故でケガをしてしまった人、体調が思わしくないという人、精神的なことで病気になっている人などです。これら様々な症状の外来患者に対応するためには、広く浅い知識が求められるのです。
外来の看護師には、始業の前のカルテや物品などの準備、事務的な処理などの仕事もあるため、それらの仕事を素早く処理していかないといけません。こういった細かなスキルを身に付けることもできるのではないでしょうか。
一般外来の看護師の関連資格(スキルアップ資格)
看護師がスキルアップするために取得しておきたい資格として、上記の資格があります。どちらの資格も「特定の分野において優れた力を持った看護師」ということになります。
専門看護師の専門分野としては、「がん看護」「小児看護」「感染症看護」、2012年に新たに加わった在宅看護など11分野があり、認定看護師の分野としては、「救急看護」「訪問看護」「感染看護」「不妊看護」など多くの種類があります。
糖尿病の患者さんが多い職場なら糖尿病看護の認定看護師の資格を取得するなど、勤めている病院の実態に合わせて資格を取得するとその資格を職場で役立てることができます。
認定看護師と専門看護師の違いは、認定看護師は臨床に役立つ資格であり、専門看護師は看護の技術はもちろんですがマネジメントの要素が強いところです。
特に認知症看護認定看護師は、高齢者が多い外来の病院などで役立つ資格ではないでしょうか。
認知症看護認定看護師の受験をするには、介護や福祉に深く関わるなどの経験を必要としています。それだけ高齢者の看護などに専門的な知識が必要な資格です。
IVR看護師とは、「InterventionalRadiology」を短縮して名付けられた資格で、看護師の中でも放射線の診断や治療のスペシャリストのことです。外来の病院でも放射線を使って治療を行ったり、診断をすることはあります。そういったことを考えると役に立つ資格ではないでしょうか。
近年はがんについての知識も重要になってきています。そのことから、「がん看護専門看護師」「がん化学療法看護認定看護師」の資格も役に立つでしょう。
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