和漢診療科は、漢方や西洋医学、鍼や灸などの治療を行い、患者さんの苦痛を取り除く治療の場です。あまり聞き慣れない診療科ですが、医学の研究機関に挙げられる大きな病院に存在する事が多いです。

最近、人々は健康増進に関する思いを強め、より健康的に暮らす為の知識を得や胃と考えている方が増えています。体質改善によりより快適に、活力ある生活がしたいと考える患者さんもいます。

また、長く医療機関にかかって、どの症状も良くならないと、最後の砦として「和漢治療」を求めて、ここの門をたたく患者さんもいます。

一人一人の病状に合わせて生薬を配合されたり、鍼灸治療により体質改善を行ったりします。

ここでの看護師の役割は、医師の指示に基づき正しく服薬したり、治療を正しく受けられるよう説明や指導を行う、診療の介助が主となります。

では、和漢診療科における看護師の必要知識や技術はどのようなのもがあるでしょうか。

必要な看護技術・知識

和漢診療科では、看護師は診察の介助や治療の関所に回ることが多く、生活や療養の注意点の指導などを行うこととなります。

また、この診療科では、検査機器を用いて疾患を治療したり、診断する事はありません。

初診者の問診技術

和漢診療科では、疾患の根本治療を行うのではなく、何かの症状に悩まされる体質などの問題を抱える患者さんを対象とします。

よって、その人の健康上の問題点を充分に聴取する技術が必要です。

いつ頃から、どこが、どのように悪いのか、日々の生活はどのように過ごし、何か気を付けていることがあるかなどを細かく聞ける問診技術が必要です。

また、ここに訪れる患者さんは、苦痛を軽減したいと考えている患者さんが多く、どの科に違和感や痛みを生じている場合が多いです。

その軽減したい苦痛に関する情報を得られるコミュニケーションスキルも必要です。

この診療科に関する説明知識

この診療科の特徴は、検査や診断により病気の根本を治療するのではないと言う特徴があります。この事を充分に理解して貰っていなければ、その患者さんの受診による満足感やニーズの充足は果せません。

また、「何もしてくれなかった」「病名が付かなかった」などと、不満足を高めてしまう結果にならない為に、この診療科の特徴を充分に分かって貰う説明力と、看護師自身のこの診療科の理解が必要です。

服薬の指導力

漢方や和漢でも知られる治療には、内服と言ってもその特殊性があります。いつ、どのように、何に気をつけて服用する必要があるかという指導が必要です。

生薬は、顆粒のもの、薬草を煮立たせ服用する方法、水だし等の方法があります。また、煮立たせる方法や水だしであれば、どの程度の水で、どの程度おく必要があるかなど、飲み方にも特徴があります。

医師の指示が守られるよう指導する力と、その人の理解力に応じた教育支援を行う力が必要です。

療養の指導力

体質改善を主とする和漢診療科では、日常生活の指導が重要です。

食べ物に対しては、身体を冷やす食べ物や体を温める食べ物の理解や、その方に応食事方法の指導が必要です。

また、血の巡りを良くする生活法、療養法の指導が必要です。

体質に合う生活が、最も体調を改善させるために必要な治療といる為、規則正しく健康的な生活が出来るよう知識づけられる指導力が必要です。

まとめ

和漢診療科では、これまでの医療とは異なるという認識で診療を受けてもらわなければなりません。この診療科の特徴や此処での治療の意味を理解して貰う事から治療を開始されます。

看護師自身、ここで行われる治療を把握しておかなければ、患者指導ができません。

疾患を治療する場ではないという認識を正しく持ち、体質改善によりより快適な生活を手に入れられる支援を行いましょう。

そして、看護師自身が、身体のつぼの知識や身体の「気」「血」も巡りを良くする療養法を知っておけば、患者指導ができやすくなるでしょう。