結婚や出産などをきっかけにして、看護師の仕事を辞めてしまう人も多くなっています。その後子どもの手が離れたこと、経済的事情やもう一度社会と接点を持ちたいなどのさまざまな理由で、看護現場への復帰を希望するようになる人もいます。再就職を希望する潜在看護師にとって、最も不安であることはそのブランクです。

1.家族の同意を得る

看護師が再就職を希望するときには、現在の看護現場についていくことができるだろうかといったように、仕事の能力に関することばかりを考えてしまいがちです。ですが看護師に限らず、家族も尊重しなければ気持ち良く仕事を続けていくことは難しいところです。

特に看護師としての勤務は時間が不規則になることも多く、休職中はすべてこなすことができていた子育てや家事についても、ほかの家族と分担する必要が生じます。復職する前に家族と話し合い、スケジュールの調整をしなければなりません。

2.潜在看護師復職の支援研修を受ける

看護師が復職するにあたってもっとも心配なブランクは、医療が日進月歩で進歩している中で無視することのできないものです。年単位で看護の現場を離れていると、現在の技術に適応することができるかという不安があります。

潜在看護師のおよそ7割が、職場へ復帰する前に研修を希望しているというデータもあります。医療機関や自治体などが実施している看護師の復職支援研修では潜在看護師の不安を自信にすることができるよう、知識や実技を改めて身につけることのできるものになっています。最新医療についての講義、採血の演習などがおもな内容です。プログラムによっては復職に向けての悩み、働き方に関する相談を受けることができる場合もあります。

>潜在看護師の復職支援セミナー・研修について

3.再就職先を決める

再就職先を早々に決めてしまうと後にライフスタイルと合わない、技術的な不安が残るといったこともあります。家族との話し合いを通じてライフスタイルが明確になり、ブランクに関する不安も解消されてからという段階であれば、状況とスキルに見合った勤務先も見つけやすくなります。