夜勤専従看護師のメリット

プライベートの時間を確保できる

夜勤専従看護師として働くメリットで大きいのが、プライベートの時間を確保しやすいということです。というのも、夜勤のみのナースとして勤務する場合は日勤の時間帯で勤務をお願いされることはほとんど無く、1ヶ月あたりの勤務回数は多くても10回程度というケースがほとんどであるためです。

一般的に、夜勤のある職場で働く看護師は、日勤と夜勤・準夜勤と様々な時間帯で勤務するため生活リズムが不規則になりがちです。そのため、自分の時間をなかなか確保できないという人も多く、せっかくの休日でも疲れが溜まってリフレッシュすることができずに、余計にストレスを溜めてしまう人もいます。

しかし、夜勤のみの仕事の場合は、仕事の時間帯は決まっているため生活リズムは一定に保つことができ、勤務回数は週に2回から3回で休日が多いということもあってリフレッシュする時間を十分に確保することができます。

夜勤経験のあるナースの中には「夜勤は体力的にも精神的にも辛い」と感じる人もいますが、夜勤のみの方が働きやすいというナースも多くいて、プライベートの時間も仕事も大切にしたい看護師に向いている仕事です。

短時間で高収入

夜勤専従看護師として勤務するもう1つのメリットは、短時間で高収入を得られるということです。通常の勤務形態で働く看護師がシフトで夜勤に入る際は夜勤手当が支給されますが、夜勤のみで働くナースの場合にも夜勤手当が支給されます。

また、夜勤1回あたりの勤務時間が長いということも高収入に繋がる理由の1つです。夜勤のみの仕事では夜勤1回あたりの給料は2万円前後が相場で、首都圏などでは3万円を超える職場もありま。そのため、1ヶ月の勤務回数が10回程度であっても月収は20万円前後となり、勤務日数を考慮すると割に合うと感じている方も多くいます。

雇用形態の多様性

夜勤専従看護師として働く場合は、様々な雇用形態があるというのもメリットの1つです。そのため、夜勤ナースとしてバリバリ働きたい人だけでなく自分のペースで働きたい人でも勤務しやすくなっています。

バイトやパートでは月に1~2回の勤務が可能なケースも多く、単発・短期での勤務が可能な場合もあります。常勤でも月4回から勤務が可能な職場もあります。また、医療機関に限らず介護福祉施設でも夜勤のみで働くことができるというのもメリットと言えます。しかし、常勤の求人はバイトやパートに比べると少ない傾向にあります。

夜勤専従看護師のデメリット

より経験が必要な仕事

一方、夜勤専従看護師として働く際には主に3つのデメリットがあります。1つは、夜勤経験やナースとしての経験が重要視されるということです。というのも夜勤の際は日勤と違って少人数で業務にあたるので、技術や経験がものを言う場面も多いためです。

そのため、新卒ナースや夜勤経験の少ないナースは採用されにくい傾向にあります。また中には病棟と救急外来の業務を兼任する場合もあり、このような職場では救急外来での業務を経験したことのあるナースが優遇されることもあります。

昼夜逆転の生活

もう1つのデメリットは、生活リズムは安定するものの昼と夜が逆転する生活になりやすいということです。特に月に10回程度の勤務を行うナースの場合には、昼と夜の生活が逆転しやすくなっています。そのため、夜勤専従看護師として多く稼ぎたい場合、子育てをしながら働くのは難しい傾向にあります。勿論、非常勤職員として働く場合でも、子育てをしながら働く際には家族のサポートが必要です。

夜勤専従看護師として育児中に働く場合には、病院内託児所の活用がおすすめです。一般病院の中には24時間利用可能な託児所を完備している場合もあり、子育てをしながらでも夜勤のみの仕事をしやすい環境を整備している職場が増えてきています。

有給休暇を取りにくい

そして3つ目のデメリットは、有給休暇を取得しにくいということです。その理由として、元々夜勤のみの仕事では休日が多いということがあります。また、夜勤ナースは日勤ナースに比べると人数が少ないことが多いというのも理由の1つです。

夜勤ナースでも有給を取得しやすいよう配慮している職場もありますが、自分の希望通りに有給を取得できないケースの方が多いため、有給を取得する際には事前に調整する必要があると考えておくと良いでしょう。