総合内科と聞くと、どのような印象がありますか?

最近では、専門性による細分化で各疾患や臓器に特定の診療科があり、総合内科を聞くことが少ないようですが、どの疾患で何かにかかれば分からないと言う患者さんが来院される事が多い診療科です。

消化器系、循環器系、呼吸器系、腎臓系など、ここを訪れて、適切な診療科に勧められる病院もあります。

また、此処にかかる患者さんの特徴として、基礎疾患で長い療養やセルフケアが必要な患者さんが来院するように感じます。

そして、入院患者さんでは、慢性疾患の悪化や、風邪や急な発熱などの感染症疑いの患者さんが、原因特定や対処療法などを目的に訪れるように思います。

では、総合内科における必要技術と知識について学んでみましょう。

必要な看護技術・知識

総合内科では、日常生活支援と、治療や検査に看護師が必要とされます。

その方の身体レベルや発達段階により、日常生活支援に関しては、個別性あるケアが必要です。

また、どこが、どのように悪いのか、まだ分かっていない患者さんが訪れると言う特徴のある診療科である為、検査により疾患や病態の特定の介助が必要となる事もあります。

バイタルサイン測定

内科系疾患において、バイタルサインは重要な観察事項です。

疾患の内容や、病状により、典型的な熱型や脈拍、呼吸状態に変調を来たす場合があり、その患者さんの病態管理や薬物療法の効果などを判断する指標ともなります。

新人看護師は、まだ経験が浅く、状態をっ測定できても正しくアセスメント出来ない事があります。

初めのうちは、先輩や上司に確認しながら、体温、血圧、脈拍、呼吸状態を正しく観察し、入院、来院時と治療開始後の状態変化、疾患の治療効果など、適切に評価できるよう助言を求める事も必要です。

また、この数値により、安楽や罨法などの必要ケアを計画・実施する事もあります。

服薬介助

どの疾患でも、疾患の治療や対処療法などにより、内服薬による治療を成される場合が多いです。

小児でも、大人でも、高齢者でも、何らかの薬を用いた治療を行います。

新人看護師も、その人の個別性を考慮し、錠剤、粉ぐずり、カプセルなどの選択、そしてオブラートや服薬ゼリーの活用など、安全に内服できるよう介助を要する場合があります。

血液検査

どのような疾患か、疾患にレベルはどうであるか、疑われる疾患の特定、治療による炎症や病原菌量などの判断の為に血液検査がなされます。

新人看護師の苦手とする看護ケアの一つで、患者さん自身、新人看護師にされる事を辛いと感じられる事もあります。

よって、充分な練習と、苦痛を与えない工夫により、安心して検体採取が出来るよう努めなければなりません。

尿検査

総合内科では、尿検査も必要な検査の一つです。

尿の中に最近はいないか、タンパクや糖が下りていないかなどを知る事で、感染症や腎疾患、糖尿病などの判断指標となります。

しかし、正しく採取し、採取後の管理が不十分であると、その結果を左右される事があります。

新人看護師は、どのように採取し、その後の管理方法を病棟マニュアルを確認して、適切に実行できる事を求められます。

温罨法や冷罨法

総合内科には、発熱や感染症、臓器周辺の痛みなどを感じ療養される場合があります。

発熱の緩和の為の冷却や悪寒のある患者さんの温罨法、痛みを伴う患者さんの疼痛緩和の為の温冷罨法など、患者さんの快適や安楽の為のケアも必要とされます。

まとめ

総合内科では、患者さんの苦痛や症状、緩和させたい事等の思いを確認し、身体状況を把握する事で、快適に療養できるよう計らう必要があります。

その方の感じている事は、人それぞれ違います。

症状が同じでも、求められるケアが異なる為、コミュニケーションを図り、何が問題で、何をしてほしいのかを確認する必要があります。

そして、重要なのは、バイタルサイン測定です。

異常の早期発見、早期対処が求められる内科病棟では、患者さんの発する身体サインを正しく察知する事が大切です。