1.目的と適応

胃瘻とは、様々な理由により経口から食事摂取ができない人が直接胃壁から経皮的に栄養注入をするためのチューブを留置する方法。

胃瘻カテーテルの種類

  1. ボタン型
  2. ・腹部からチューブではなく、ボタンのようなフタがある。実際には、減圧チューブや栄養チューブがあり、フタを開け差し込み利用する。
    ・PEG使用時以外は出っ張っている部分がほとんどなく、患者による自己抜去が少ない。

  3. チューブ型
  4. 腹部から直接チューブが出ている。そのため、チューブにテンションがかかったり、皮膚と接触することで皮膚トラブルを起こしやすい。

管理を行う施設や病院で留置するPEGの種類を統一していることが多いが、現在はボタン式の留置が増えてきている。

2.胃瘻の管理

  1. 瘻孔のチェック
  2. ・定期的にカテーテルを回転させ可動性をチェックする。ストッパーと皮膚の間にゆとりがあるか確認する。
    ・出血、潰瘍、浸出液など皮膚の状態を観察する。
    (発赤・腫脹・熱感・びらん・出血など)

  3. 保清、スキンケア
  4. ・入浴、清拭時に石鹸を用いて洗浄する。(石鹸が皮膚に残ると皮膚トラブルの原因になるため、きちんと洗い流す)
    ・水分は十分に乾燥させ、乾燥肌の人には保湿クリームを塗布する。
    ・入浴後の洗浄は不要。
    ・PEGからの浸出液が見られる場合は、ガーゼなどでこよりを作り、チューブに巻き付ける。

  5. カテーテルの管理
  6. ・栄養注入後は、カテチで微温湯を注入しカテーテル内を洗浄する。(放置するとチューブ内が閉塞する)
    ・定期的にPEGの入れ替えを行う。
    ・固定用のバルーンの蒸留水は定期的に交換する。

  7. 口腔ケア
  8. ・経口から摂取しない患者に対しても、口腔ケアは必須。口腔内に細菌が発生し、肺炎・気管支炎の原因となる。

  9. 使用器具の洗浄・消毒
  10. ・注入用容器は食器用洗剤で洗浄する。
    ・汚染がひどい場合は、適宜交換する。

3.合併症

  • バンパー埋没症候群
  • PEGの胃壁側のバンパーが、胃壁内に埋まってしまうこと。腹部側のストッパーをきつく締めすぎないことで予防できる。

  • 胃潰瘍
  • 長期間、バンパーが胃壁を圧迫し刺激を与えることで潰瘍となる。同一部位への圧迫を避ける。

  • 十二指腸閉塞
  • バルーンのバンパーが、蠕動により十二指腸内に移動し十二指腸を塞いでしまう。チューブの長さを確認し、中に引き込まれていないか適宜確認する。

  • 出血