住宅手当とは?
住宅手当とは、福利厚生の一つです。看護師が勤める医療機関が、看護師が生活するために必要な住宅費用の一部を負担し支給するというものです。
支給の方法には2種類があり、
- 病院側が看護師が賃貸で暮らしている家賃の一部を負担する
- 看護師の持ち家の住宅ローンの一部を負担する
です。
住宅手当にはしっかりした決まりがあるわけではなく、医療機関によって金額などは異なりますし住宅手当がない医療機関も多く存在します。
住宅手当を基本給の一つに組み込んでいる医療機関もありますし、別に住宅手当として支給をする医療機関もありますから事前に調べておくことが必要です。
住宅手当はどうしたらもらえる?
支給対象者について
住宅手当をもらえる対象は、すべての看護師とは限りません。
独身で一人暮らしをしている看護師やシングルマザーで1人で子育てをしている看護師であれば、自分が世帯主であるため住宅手当をもらうことが可能です。家を借りている、または家を買っているのは世帯主ですから世帯主に対して住宅手当が支給されます。
しかし、看護師の中でも結婚していて夫が世帯主になっている場合は、住宅手当がもらえるかどうかはわかりません。夫が世帯主である看護師であっても住宅手当がもらえる場合がありますが、それは住宅手当の支給条件によります。
受託手当の支給が世帯主限定となっている病院であればもらうことができませんが、その規定がなければもらうことができるのです。
しかし、世帯主でない分だけ、全額もらえるとは限らないことは覚えておきましょう。
住宅手当の請求方法
一律で同じ金額をすべての看護師に支給することにしている医療施設であれば、特に提出すべき書類はありません。
しかし、家賃の何%を支給するとしている場合は、賃貸契約書が必要です。また、世帯主でなければ住宅手当を支給しないという医療機関であれば自分が世帯主だということが分かる住民票の提出が必要です。
住宅手当の相場は?
住宅手当は費用のすべてを負担してもらえるものではありません。たいがいは一分の負担にとどまります。
計算方法は医療機関によって異なり、決められている所定の金額を支給する場合と家賃やローンの金額から計算してその何%かを負担する場合があります。
医療機関によって住宅手当の費用は異なりますが、だいたい相場で言えば1万円程度がほとんどで、多くても2万円程度が一般的です。
住宅手当の賢い使い方
看護師がアパートやマンションを賃貸で借りて生活するのであれば、給料の額の3分の1程度の賃料のところに住むことが良いとされています。
看護師が転職先を探すときの条件として住宅手当の有る無しをあげていることは多いですが、住宅手当を支給と書いてあっても実際にいくら支給されるかは求人票などに書かれていないことも多いです。住宅手当のあるなしだけで判断をすることなく、求人は全体で考えるようにしてください。
住宅手当は、給与の中に含まれて計算されていることもあります。給与の額は悪くなかったにしても、住宅手当の文を引いて考えると基本給がかなり低かったという話はよく聞きます。基本給と住宅手当を分けて考えてみて、住宅手当がなくても基本給が高い医療機関があればどちらが特をするかをよく計算して考えてください。基本給が高ければ、住宅手当がなくても結果的にはもらえる金額が高い場合があります。
看護師の場合は、一般のマンションを借り上げた看護師寮を用意しているところも多いです。看護師寮であれば家賃をかなり負担してもらえますので、自分の負担額は1万円から2万円になることもあります。
マンションを借り上げている看護師寮であれば、マンションを賃貸して暮らしている場合と同じような暮らしをすることができます。住宅手当を利用するよりも、安く利用できる看護師寮で暮らしたほうが得な場合がありますので、看護師寮の有無もチェックすることをおすすめします。
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